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刃物男が警官に射殺される 日本人多いシドニー北郊の住宅街で

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武装した容疑者の射殺はオーストラリアでは日常茶飯事

 オーストラリア東部シドニーの日本人居住者が多い地区で25日、刃物を持った容疑者の男が警官に射殺される事件が起きた。地元ニューサウスウェールズ州警察が発表した。

 事件が起きたのはシドニー北郊ノース・ウィロビーの住宅街。同日午前11時30分前、男が住民を脅しているとの通報を受けて、警官2人が駆けつけた。これに対し、男が2丁のナイフで威嚇してきたため、警官が発砲。男は数発の銃弾を受け、その場で死亡した。

 現場は日本人の駐在員や永住者が多く住むエリア。日本人がよく利用するショッピング・センターのすぐそばで、比較的治安が良いとされるシドニーの中でも凶悪犯罪とは無縁な、閑静な住宅街として知られている。





 公共放送ABC(電子版)によると男は41歳で、付近の住宅に近付き、住民を脅していた。男は大型の調理ナイフを持って警官に立ち向かったため、警官の1人が男に発砲したという。

 現時点では、容疑者の氏名や素性、事件の背景は分かっていない。州警察のリアン・マックカスカー副警視総監はメディアの取材に対し、男の犯行動機や精神疾患の有無については「不明だ」と語った。

 オーストラリアは死刑制度を廃止している。その一方で、武装した犯罪者やテロリストが治安維持を担う警官に危害を加えようとすれば、身柄を拘束して司法の手に委ねる前に、容赦なく銃殺するケースが多い。

 警察組合によると、警官は命の危険が迫った場合、急所を狙う訓練も受けているという。死刑制度を維持しているものの、現行犯の容疑者であっても警官の銃使用が厳しく問われる日本と比べると、事情は大きく異なると言える。

 今回の事件で容疑者の射殺が適切だったかどうかについては、独立機関による審査が行われる。だが、同様の事件では、射殺した警官の過失が問われる例はほとんどない。

■ソース

Critical incident underway following shooting – North Willoughby(New South Wales Police Force)

Police shoot dead knife-wielding man in North Willoughby, on Sydney’s lower north shore(ABC News)





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