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射殺されたのは犯罪組織の親玉か 現場近くに燃えたポルシェ

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シドニー東郊ボンダイ・ジャンクションで

 オーストラリア・シドニー東部郊外にあるボンダイ・ジャンクションで27日朝、40代の男性が射殺される事件が起きた。殺された男性は犯罪組織の首領と見られ、ギャング同士の抗争事件との見方が浮上している。

 ニューサウスウェールズ(NSW)州警察の発表によると、現場はボンダイ・ジャンクション駅前の商店街に近いスプリング・ストリートの駐車場。同日午前8時30分ごろ、停車中の車内で男性が銃で撃たれたとの通報を受けて警官と救急隊が駆けつけ、現場で死亡を確認した。

 同じ時間帯に、近隣のジェームズ・ストリートでスポーツ・カーのポルシェが燃えているのが発見され、シドニー南郊ゼトランドでも焼けたホールデン・コモドアが見つかっている。州警察は2台の車両と事件との関連を視野に捜査を進めている。

 シドニーでは過去2年、抗争事件が連続発生している。一連の事件では、ヒットマンが犯行直後に乗っていた車両に火をつけ、証拠隠滅を図るケースが多い。

コカイン密輸で16年9カ月の禁錮刑

 州警察は現時点で射殺された男性の身元を明らかにしていないが、公共放送ABC(電子版)は「ドラッグ密輸で有罪判決を受けた犯罪組織のボス、アレン・モラディアン氏と見られる」と報じている。

 ABCによると、モラディアン氏は2006年に大量のコカインを海外から輸入、密売していたとして07年に逮捕された。マシンガンやライフル、グレネード・ランチャー(擲弾発射器)などの兵器も押収された。裁判で禁錮16年9カ月の実刑判決を受けて服役した後、仮釈放されていた。

 ボンダイ・ジャンクションは、シドニー市内中心部と観光地として有名なボンダイ・ビーチの中間に位置する商業地区。ショッピングセンターや高層マンションなどが立ち並ぶ東部郊外の中心街で、日本人の居住者も多い。ABCによると、現場の地下駐車場付近の路上が封鎖され、車で仕事に行けなくなるなど市民の足に影響が出ている。

■ソース
Man fatally shot – Bondi Junction, Latest News(New South Wales Police Force)
Police investigating after underworld figure shot dead while sitting in car in Sydney’s east(ABC News)

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