原因究明も「今後数日間は出入金遅れるかも」
オーストラリア4大銀行の1つ、コモンウェルス銀行の電子決済システムで26日、大規模な障害が発生し、利用者が長時間にわたってカード決済や出入金ができなくなるなどのトラブルが多発した。現金を持たないキャッシュレス社会の盲点を露呈した形だ。
「ガソリンを給油したらカードが使えず足止めをくらい、子どもを迎えにいけなかった」、「カード決済が拒否されたため、病院で処方箋をもらえず具合が悪くなった。賠償してくれるのか?」、「10時間、まったくお金を使うことができなくて困った!」−−。オーストラリアのソーシャル・メディアでは、全国で利用者の不満が爆発した。
コモンウェルス銀は27日朝、「26日に断続的にサービスが中断する問題が発生したが、すべての顧客サービスが復旧したことを確認した」と述べ、システム障害が解決したことを発表した。
一部では、依然として送金や入金が遅れるケースはあるものの、今後数日間で解決される見通しだという。同銀は「迷惑をかけたことを真摯に謝罪し、顧客の忍耐と理解に感謝する」としている。
同銀は26日午後4時の時点で、システム障害の原因を特定し、問題は解決に向かっていると表明していた。同銀の広報担当者は公共放送ABC(電子版)に「社内のアプリケーション(応用ソフト)」に不具合があったため、サーバーのダウンにつながったと釈明している。
■ソース
Customer services are being restored(CommBank service updates)
Commonwealth Bank outage leaves customers unable to access money, use CommBank online(ABC News)