米テスラ「モデルY」の販売絶好調
オーストラリアの連邦自動車工業会(FCAI)は5日、2023年上半期(1〜6月)の新車販売統計を発表した。これによると、1〜6月の販売台数は58万1,759台と前年同期比で8.2%増え、18年の同月以来5年ぶりの高水準を記録した。6月単月では12万4,926台と同25.0%の急増となり、半導体不足や供給制約で落ち込んだ昨年の反動で大幅に伸びた。
このうち、内燃機関を持たない純粋な電気自動車(EV)であるバッテリー式電気自動車(BEV)の割合は1〜6月に7.4%、6月に8.8%に達した。オーストラリアで普及が遅れていたEVの販売が、ここにきて急ピッチで拡大していることがうかがえる。
FCAIは前年同期のBEV販売比率を公開していないため単純に比較できないが、BEVのシェアは過去1年程度の間に2倍以上に拡大していると見られる。オーストラリア電気自動車協会(EVC)によると、22年1年間のEV(エンジンを搭載するプラグインハイブリッド車=PHEVを含む)の割合は3.8%だった。
FCAIのモデル別販売台数(6月)を見ても、米テスラのBEVが絶好調だ。同社のスポーツ多目的車(SUV)「モデルY」は5,560台と2位につけ、ベストセラーのトヨタ製小型トラック「ハイラックス」(6,142台)に迫った。3位は米フォードの小型トラック「レンジャー」(5,334台)、4位は中国MGのSUV「ZS」(3,756台)、5位はトヨタのSUV「RAV4」(2,858台)だった(モデルY以外はいずれもエンジン車またはハイブリッド車)。
また、6月のメーカー別販売台数は、1位トヨタ(2万948台)、2位マツダ(9,706台)、3位韓国現代(8,215台)、4位フォード(7,753台)、韓国起亜(7,551台)となっている。
■ソース
New Vehicle Sales Remain Solid at End of Financial Year(Federal Chamber of Automotive Industries)