世界シェアは上位3社で過半 日本勢は4社合計でも5.5%
グラフ作成:©守屋太郎
「③成長性に富んだビール市場の魅力」から続く
相次ぐ大型M&A(合併・吸収)により、オーストラリア市場に橋頭堡を築いた日本ビール業界の両雄、アサヒとキリン。オセアニア事業は、両社の財務面でも海外事業を支える重要な稼ぎ頭にもなっている。しかし、グローバル市場に目を向けると、トップ企業の背中は遠い。
ビールの苦味や香りを出すのに欠かせないアサ科の多年草、ホップ(セイヨウカラハナソウ)。その取り扱いで世界最大級の専門商社「バルトハース」(本社ドイツ・ニュルンベルク)は毎年、世界のメーカー別生産量に関する統計を発表している(上記グラフ)。
これによると、2021年の生産量1位はベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)で5億8,170万ヘクトリットル(ヘクトリットルは100リットル)、世界シェアは31.3%に達している。2位オランダのハイネケン(2億3,120万ヘクトリットル、シェア12.4%)、3位デンマークのカールスバーグ(1億1,960万ヘクトリットル、シェア6.4%)がこれに続いている。
世界のビール業界は近年、巨大M&Aを繰り返して再編が進んだ。その結果、ABインベブ、ハイネケン、カールズバーグのトップ3社で世界生産量の50.1%と過半を占めるまで集約した。人口約14億人の巨大市場を擁する中国メーカーも存在感が高い。
一方、日本勢トップは、アサヒグループホールディングス(5,740万ヘクトリットル)でシェアは3.1%と7位。続くキリンホールディングス(2,610万ヘクトリットル)はシェア1.4%で13位にランクインしている。
ちなみに、サントリー(770万ヘクトリットル)はシェア0.4%で26位、サッポロ(730万ヘクトリットル)はシェア0.4%で27位。これらの日本の大手2社を加えた日本勢4社の合計世界シェアは5.5%となっている。
各社は酒造だけではなく飲料や食品、医薬品など様々なビジネスを展開しているため、この統計だけでは企業規模や稼ぐ力を単純に比較できない。ただ、主力商品であるビールの生産量のみで見た場合、日本勢が世界の覇権を握るまでの道のりは、まだまだ長いと言えそうだ。
■ソース
BartHaas Report 2021/22
Home | News | 宿命のライバル、アサヒとキリンがオーストラリアで火花を散らす理由とは? ④オセアニアに橋頭堡築くも世界制覇の背中は遠い
宿命のライバル、アサヒとキリンがオーストラリアで火花を散らす理由とは? ④オセアニアに橋頭堡築くも世界制覇の背中は遠い
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世界シェアは上位3社で過半 日本勢は4社合計でも5.5%
「③成長性に富んだビール市場の魅力」から続く
相次ぐ大型M&A(合併・吸収)により、オーストラリア市場に橋頭堡を築いた日本ビール業界の両雄、アサヒとキリン。オセアニア事業は、両社の財務面でも海外事業を支える重要な稼ぎ頭にもなっている。しかし、グローバル市場に目を向けると、トップ企業の背中は遠い。
ビールの苦味や香りを出すのに欠かせないアサ科の多年草、ホップ(セイヨウカラハナソウ)。その取り扱いで世界最大級の専門商社「バルトハース」(本社ドイツ・ニュルンベルク)は毎年、世界のメーカー別生産量に関する統計を発表している(上記グラフ)。
これによると、2021年の生産量1位はベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)で5億8,170万ヘクトリットル(ヘクトリットルは100リットル)、世界シェアは31.3%に達している。2位オランダのハイネケン(2億3,120万ヘクトリットル、シェア12.4%)、3位デンマークのカールスバーグ(1億1,960万ヘクトリットル、シェア6.4%)がこれに続いている。
世界のビール業界は近年、巨大M&Aを繰り返して再編が進んだ。その結果、ABインベブ、ハイネケン、カールズバーグのトップ3社で世界生産量の50.1%と過半を占めるまで集約した。人口約14億人の巨大市場を擁する中国メーカーも存在感が高い。
一方、日本勢トップは、アサヒグループホールディングス(5,740万ヘクトリットル)でシェアは3.1%と7位。続くキリンホールディングス(2,610万ヘクトリットル)はシェア1.4%で13位にランクインしている。
ちなみに、サントリー(770万ヘクトリットル)はシェア0.4%で26位、サッポロ(730万ヘクトリットル)はシェア0.4%で27位。これらの日本の大手2社を加えた日本勢4社の合計世界シェアは5.5%となっている。
各社は酒造だけではなく飲料や食品、医薬品など様々なビジネスを展開しているため、この統計だけでは企業規模や稼ぐ力を単純に比較できない。ただ、主力商品であるビールの生産量のみで見た場合、日本勢が世界の覇権を握るまでの道のりは、まだまだ長いと言えそうだ。
■ソース
BartHaas Report 2021/22
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