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豪建設大手レンドリースと大和ハウス工業、メルボルンに賃貸専用タワマン建設へ

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市場価値615億円 2026年入居予定

 オーストラリアの不動産・建設大手、レンドリースは17日、大和ハウス工業と共同で、同国南部メルボルン中心部に賃貸専用のタワーマンションを開発すると発表した。今年8月の着工、2026年の入居開始を予定している。

 建設地は、市内中心部南端に位置するフリンダース・ストリート646-666番地。ワンルームから3LDKまで賃貸専用の797戸が入居する45階建て高層集合住宅1棟を建設する。25メートル・プールやジム、スパ、サウナ、映写室、共有型オフィス、コンシェルジェなどの共用施設も設ける。

 完成後の市場価値は、約6億5,000万豪ドル(約615億円)と見積もっている。大和ハウスが75%、レンドリースが25%の権益を有する。開発・建設と投資管理はレンドリースが担当する。

 レンドリースが開発を進めている多目的街区事業「メルボルン・クォーター」内に建設する。同街区では完成時に1万4,000人が働き、3,800人が居住する。

オーストラリアでは賃貸住宅不足が深刻に

 オーストラリアのでは、コロナ禍後の国境再開で移民の流入が増えて賃貸住宅需要が急拡大しているが、物件の供給が追いついていない。このため、賃貸住宅不足が深刻化、家賃も急上昇している。同国のマンション開発は分譲が大半で賃貸専用は珍しいことから、今回の事業は需給の緩和に寄与する可能性がある。

 大和ハウス工業はレンドリースの声明で「手が届く住まいを提供することは、大和ハウスの最優先事項です。今回の賃貸専用住宅の開発は、メルボルン市民の皆さまに質の高い賃貸住宅の供給を増やしていく、私たちの取り組みを反映したものです」(原文は英語)と述べている。

 レンドリースと大和ハウスは、米ニューヨーク市マンハッタン地区で高層マンション開発を合弁で手がけるなど、グローバル市場で協働を進めている。

■ソース
Lendlease and Daiwa House partner to deliver $650m build-to-rent project at Melbourne Quarter(Lendlease Media Release)

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