得点王・カーが痛恨の負傷欠場も好スタート
オーストラリア・ニュージーランド共催のサッカー女子ワールドカップ(W杯)が20日、開幕した。グループステージB組オーストラリア対アイルランドのオープニングマッチは同日夜、シドニーのスタジアム・オーストラリアで、ホームの代表戦としては史上最多の7万5,784人の観客を集めて行われた。世界ランキング10位のオーストラリア代表「マティルダズ」は同22位のアイルランド代表「ザ・ガールズ・イン・グリーン」を1-0で破り、自国開催のW杯初戦を白星で飾った。
0-0で迎えた後半7分、オーストラリアはステフ・キャトリー(DF=アーセナル)がPKをゴールに突き刺して先制した。対するアイルランドは、アディショナルタイム突入後も立て続けに3本のシュートを放つなど猛反撃を見せたが、無得点のまま試合終了。オーストラリアは勝ち点3を獲得した。
オーストラリアは、イングランドのトップリーグ得点王の大黒柱、主将サム・カー(FW=チェルシー)を欠く波乱の開幕となった。カーは前日の練習でふくらはぎを負傷し、痛恨の欠場。27日のナイジェリア戦も休み、31日のカナダ戦からの参戦を目指している。カナダは世界ランキング7位で、東京五輪金メダルの強豪だ。
この日は海の向こうの共催国、ニュージーランドでもグループリーグA組の開幕戦が行われ、ニュージーランドがノルウェーを1-0で撃破。W杯16戦目にして待望の初勝利を収めている。
W杯は8月20日にスタジアム・オーストラリアで行われる決勝までの1カ月間、オーストラリアとニュージーランドの19会場を舞台に、32チームが64試合を戦う。オーストラリア国内では、有料ストリーミング・サービス「オプタス・スポーツ」(一部無料)が全試合を中継。地上波では民放「セブンネットワーク」がオーストラリア代表の全試合を含む15試合を放映する。