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オーストラリア代表の活躍が国を動かした! 女子スポーツ振興に185億円助成

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「今大会のレガシーは末永く続く」とアルバニージー首相

 オーストラリア連邦政府は19日、女子スポーツを振興する助成金プログラム「プレイ・アワ・ウェイ」を発表した。総額2億豪ドル(約185億円)を投じ、女子のスポーツ施設や設備の改善などの取り組みを支援する。今後、助成金支給のガイドラインを発表し、2024年初頭に申請の受付を始める。

 アンソニー・アルバニージー首相は連邦女性相、連邦スポーツ相らと発表した共同声明で、すべての女子スポーツを助成金の対象にするとした上で、「特にオーストラリアで最大の競技人口があるサッカーは、女子ワールドカップ(W杯=開催中)で過去最高の成績を残したことを受けて、相当な財源が必要になる」と指摘した。

 労働党のアルバニージー政権が事前に用意した可能性は高そうだが、構図としては女子サッカーのオーストラリア代表「マティルダズ」のが国を動かした格好だ。マティルダズの主将サム・カーら主要メンバーは16日のイングランドとのW杯準決勝(1-3で敗北)後の会見で「私たちに必要なのは資金だ」と訴えていた。オーストラリアの女子スポーツはこれまで、男子と比較して公的支援が少ないと批判されてきた。

 政府は助成金プログラムに加えて、重要なスポーツ試合の無料放送を義務付ける「反サイフォン法」の改正も目指す。同法が定める無料放送のリストに女子のラグビー系競技やパラリンピックなどを加える案を示しており、9月17日までパブリックコメントを受け付けている。意見を集約した上で、数カ月後に改正法案を議会に提出する予定だ。

 アルバニージー首相らは共同声明で「女子サッカーW杯は、我が国の女子スポーツを変革し、新しい世界基準を打ち立てた。これらの重要な改革により、今大会のレガシー(遺産)は末永く続くだろう」と述べた。

■ソース
SECURING A SPORTING LEGACY FOR WOMEN AND GIRLS, Media Release(Prime Minister of Australia)





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