キャンベラの「XTEK」、連邦政府と100億円契約
無人のドローン兵器を開発するオーストラリア企業が脚光を浴びている。メルボルンの軍事テクノロジー企業「サイパック」の段ボール製ドローン機がウクライナに輸出され、ロシア軍に損害を与える一方、キャンベラの同「エックステック」(XTEK)はオーストラリア連邦国防省との間で無人機供与の大型契約を結んだ。
企業情報サイト「ビジネス・ニュース・オーストラリア」によると、XTEKは3日、最長10年間にわたり最大1億1,000万豪ドル(約105億円)無人機システムを供与する契約を国防省と結んだ。
XTEKは軍用のドローンや自律走行車、超小型ロボットなどを手がけている。国防省に供与するのは、偵察や監視を行う無人固定翼機「小型無人飛行システム」(SUAS)。2022年12月にSUAS編隊を2,690万豪ドルで供与する4年契約を結んでいた。今回、メンテナンスや予備部品を含む最大10年の契約に延長した。
XTEKのスコット・バシャム最高経営責任者(CEO)は「新しい契約は、私たちの高い能力により、大口顧客への支援サービスをさらに盤石にするものだ」と述べた。
22年12月の国防省との初期契約が追い風となり、XTEKの22/23年度の売上高は前年度から54%増えて8,940万豪ドル、税引き後最終利益は40万豪ドル増の610万豪ドルと増収増益となった。
オーストラリア証券取引所(ASX)に上場しているXTEKの株価は3日、国防省との契約発表が好感され、一時14%上昇した。
■ソース
XTEK secures support contract with Defence worth up to $110m over a decade(Business News Australia)