「地域に滞在している国民全員の安全を求める」とアルバニージー首相
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は13日、本格的な地上戦の危機が迫るパレスチナ自治区ガザ地区に、19人のオーストラリア国民が取り残されていることを明らかにした。脱出路の確保に向けてエジプト政府と交渉中だという。公共放送ABCのテレビ番組のインタビューで表明した。
アルバニージー首相は「例えば、アデレード出身の4人家族が(ガザ地区に)いる。南側の国境からエジプトに脱出できるかどうか、私たちはエジプト政府と交渉している。国境は封鎖されているが、オーストラリア国民が安全な場所に移動できるように話を進めている」と語った。
首相によると、イスラエル、ガザ地区、もう1つのパレスチナ自治区である「ヨルダン川西岸地区」の3地域では、合計約1,600万人のオーストラリア国民が滞在を登録しているという。「地域に滞在しているオーストラリア国民全員の安全と、退避できる状況にあることを求める」と首相は話した。
オーストラリア政府は民間機の航空券手配ができない自国民を周辺地域から退避させるため、臨時チャーター便を手配している。カンタス航空が運航する第1便は豪州時間の14日朝、220人のオーストラリア国民を乗せ、テルアビブのベン・グリオン国際空港を出発してロンドンへ向かう。政府は現時点で少なくとも3便を運航するとしており、第2便以降の詳細は今後発表する。
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