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オーストラリアで明日、先住民条項追加めぐり改憲国民投票 24年ぶり45回目

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結果は東部時間の夜に判明する見通し

 先住民の地位をめぐる条文をオーストラリア憲法に追記する改正案への賛否を問う国民投票が14日午前8時〜午後6時、全国の投票所で実施される。オーストラリアで改憲の国民投票が行われるのは、共和制移行案が否決された1999年以来24年ぶりで通算45回目。結果は同日夜までに判明する見通しだ。

 改憲案では、8章128条からなるオーストラリア憲法の末尾に第9章129条「アボリジニおよびトレス海峡島しょ民の認識」を追加。①先住民が「最初のオーストラリア人」(ファースト・オーストラリアン)であること、②先住民問題に関する意見を議会に反映させる機関「ボイス」(先住民の声)を新設すること、を明記する。

 立候補者に優先順位を付けて投票する複雑な選挙制度と異なり、国民投票は改憲案に賛成(Yes)か反対(No)かどうかを用紙に書き込むだけというシンプルなもので、開票作業に時間がかからない。このため、公共放送ABC(電子版)によると、僅差とならない限り、東部時間の投票締め切りから数時間後、早ければ時差が3時間ある西オーストラリア州の投票が終わらないうちにも、結果が判明しそうだという。

 ただ、オーストラリアは罰則付きの義務投票制を採っているため、18歳以上の国民(オーストラリア国籍保持者)は事前に選挙登録を行い、投票しなければならない。通常の選挙と同様に国民投票も、妥当な理由なしに怠った場合、罰金の支払いを命じられる場合がある。

■ソース
When will we know the result of the Voice to Parliament referendum?(ABC News)

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