検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

絶滅危惧種のアシカ保護に3,900万円 オーストラリア政府

SHARE

生息数は1万2,000頭以下まで減少

個体数が減少しているオーストラリア・アシカの親子(Photo: Wikipedia)

 オーストラリアのタニヤ・プリバーセック連邦環境・水資源相は14日、南オーストラリア州に生息している絶滅危惧種のオーストラリア・アシカ(英語名:Australian sea lion、学名:Neophoca cinerea)を保護するため、40万豪ドル(約3,900万円)の予算を拠出すると発表した。南オーストラリア州環境省と共同で、保護に必要な生態調査に取り組む。

 オーストラリア・アシカは、南オーストラリア州から西オーストラリア州にかけて分布するオーストラリア固有種。連邦政府によると、個体数は過去30年間で減少していて、現時点で1万2,000頭以下まで縮小。国の法律で絶滅危惧種に指定されている。





 このため、政府は新たに立ち上げた「オーストラリア・アシカ全国再生計画」に資金を投入する。カメラやドローン、ヘリコプターを使って生態を監視し、アシカの保護と再生に役立てる。

 南オーストラリア州のカンガルー島にあるシール湾には、オーストラリア・アシカの有数の群生地がある。同州政府はこれまで20年間、生後3〜4カ月の幼獣にマイクロチップを埋め込み、この湾に住む個体の生息数や繁殖の実態を調査してきた。

 プリバーセック連邦環境相は次のように述べた。

「アシカは気候変動や海洋汚染など様々な重圧を受けて、脅威にさらされています。今回の予算拠出によって、種を保護し可能な限り(以前の状態に)回復させるために、科学者の知見を引き出します。貴重な絶滅危惧種を保護することで、私たちの子どもや孫により良い自然環境を残したい」

■ソース

Joint media release: Supporting protection of Australian sea lions, The Hon Tanya Plibersek MP, Minister for the Environment and Water, The Hon Susan Close, South Australian Minister for Climate, Environment and Water





SHARE
Google Adsense
[the_ad_placement id="single-new-bottom"]