検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

オプタスCEO、議会で吊し上げに オーストラリアの大規模通信障害

SHARE

緊急時の対応策なし 他社に責任転嫁も 引責辞任は否定

オプタスのケリー・ベイヤー・ロズマリンCEO(右)を追求するグリーンズ(緑の党)のサラ・ハンソン―ヤング連邦上院議員(SBSの公式Xアカウントより)

 オーストラリアで8日、通信大手オプタスの1,000万人以上の契約者に大規模な通信障害が発生した問題で、同社のケリー・ベイヤー・ロズマリン最高経営責任者(CEO)は17日、首都キャンベラで連邦上院議会の公聴会に呼び出され、議員の厳しい追求を受けた。公共放送SBS(電子版)が伝えている。





 ロズマリンCEOが公聴会で明らかにしたところよると、通信障害でオプタス契約者が緊急通報(000=トリプルゼロ=日本の110番に相当)に通話できなくなった問題は、228件報告されたという。同CEOは「私たちがトリプルゼロのシステムを管理しているわけではない。他の通信キャリアや通信機器の製造業者も関わっている非常に複雑なシステムだ」と釈明。現時点ではつながらなくなった原因は不明だと指摘した。

 これに対し、サラ・ハンソン―ヤング連邦上院議員(グリーンズ=緑の党)は「オプタス契約者がトリプルゼロに電話をかけることができなかったのは、別の誰かのせいではなく、オプタスの責任だ」と語り、責任転嫁の姿勢を批判した。

 また、同CEOはこれほどの大規模障害は予期していなかったと言明。緊急時の対応策は事前に策定していなかったことを明らかにした。





 今回の通信障害では、個人の契約者だけではなく、ビジネスをオプタスの回線に依存している法人契約者も大きな打撃を受けた。同社は通信障害の埋め合わせとして200ギガバイトのデータを無料で提供するとしているが、法人客の賠償についてははっきりと説明していなかった。

 同CEOによると、オプタスはこれまでに8,500人の顧客から合計43万豪ドルの支払いを求められているが、交渉中だという。このうち3万6,000豪ドル分をすでに支払ったというが、現金で支払ったのかなど、詳細は公表しなかった。

 障害の原因について、オプタスは当初、ソフトウエアの更新に伴う不具合だと説明していた。しかし、同CEOはこの日、ルーター(ネットワーク間でデータを中継する装置)の初期設定に問題があったと指摘した。データ量が急増すると自動的に接続が切れる設定となっていたことから、技術者が全国にあるルーターをすべて手作業で再起動する必要があったため、復旧に時間がかかったという。

 ロズマリン氏をめぐっては、引責辞任の可能性を指摘する報道も出ている。ロス・カデル上院議員(国民党)は「あなたはネットワークの脆弱性を認識していなかったし、顧客対応も十分でなかった。新しいリーダーシップが必要な時ではないのか?」と問いただした。こうした声に対し、同CEOは「通信障害問題からの回復」に注力するとして辞任の憶測を否定した。

■ソース

Resignation questions and compensation confusion: Key takeaways from Optus boss’ grilling(SBS News)





SHARE
Google Adsense
[the_ad_placement id="single-new-bottom"]