中間シナリオでも5割増えて3,919万人に
オーストラリアの総人口は2,600万人(2022年)と世界的に見れば小国だが、半世紀後には最大で4,590万人と8割近く増える可能性がある――。オーストラリア統計局(ABS)が23日、見通しを明らかにした。
ABSは5年毎に50年後までの将来推計人口を公表している。今回は22年を基準年とし、71年までの人口推移を最大シナリオの「高位」、中間の「中位」、最低の「低位」に分けて推計した。
これによると、①1人の女性が一生に生む子どもの数を示す「合計特殊出生率」を1.75、②男性の0歳児が生まれた時点の「平均余命」を88.4年、③女性の同「平均余命」を91.1年、④海外から移住した人の数から海外へ移住した人を引いた「移民純増数」を年間27万5,000人と仮定した「高位」の場合、71年の人口は4,589万人と22年と比べて76.4%増える見通しだ。
また、①1.6、②83.9年、③86.8年、④22万5,000人と仮定した「中位」の場合、71年の人口は3,919万人と50.6%増加する。①1.45、②83.9年、③86.8年、④17万5,000人と仮定した「低位」の場合、71年の人口は3,434万人と32.0%増加する。
■ソース
Population Projections, Australia(Australian Bureau of Statistics)