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オーストラリアの消費者、生活費高騰で財布の紐堅く 来週の中銀会合は金利据え置きか

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10月小売売上高は前月比0.2%減、市場予測下回る

オーストラリアの小売売上高の伸び率(棒グラフは前月比、折れ線グラフは前年同月比)の推移(出典:オーストラリア統計局)

 オーストラリアでは依然として高いインフレと利上げによる生活コストの高騰を背景に、消費者が財布の紐を引き締めている。オーストラリア統計局(ABS)が28日に発表した統計によると、10月の小売売上高の伸び率(季節調整済み)は前月比で0.2%減となった。8月の0.2%増、9月の0.9%増から減速し、6月(0.8%減)以来の弱さとなった。前年同月比では1.2%増と2021年8月以来約2年ぶりの低水準だった。

 ABSの小売統計部門のトップを務めるベン・ドーバー氏は声明で「11月のブラック・フライデーの安売りセールを前に、消費者は10月にぜいたく品の消費を一旦停止したようだ」とコメントした。近年は、ブラック・フライデーを控えた10月に買い物を控える傾向が強まっているという。

 0.2%減は、市場予測の前月比0.1%増(公共放送ABC=電子版)より弱かった。このため、中央銀行の豪準備銀(RBA)が12月5日に開く今年最後の会合で、政策金利を現行の4.35%で据え置くことが確実視されている。





 ABCによると、会計事務所大手KPMGのブレンダン・ライン首席エコノミストは「先月の小売売上高の減速は、例え一時的だったとしても、RBAが来週の会合で金利据え置く追加の理由になる。明日発表の(10月の月次)消費者物価指数(CPI)指標が間違った方向に行かない(上振れしない)限り、少なくとも2月までは据え置きだろう」と指摘した。

 また、セント・ジョージ銀のパット・バスタマント上級エコノミストは「小売売上高の前年同月比1.2%増は、コロナ禍の都市封鎖以降で最も弱い数字だ。(経済再開後の移民受け入れで)記録的に人口が増加しているにもかかわらずだ。国民1人当たりの小売売上高は、前年同月比で1.6%減少している。これは(コロナ禍を除くと)史上最も大きい落ち込みだ」と分析した。

■ソース

Retail turnover falls 0.2 per cent in October(Australian Bureau of Statistics)

‘Extra reason’ for Reserve Bank to keep interest rates on hold next week(ABC News)





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