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インフレはホントに落ち着いてきたの? 10月のオーストラリア消費者物価指数、前年同月比4.9%上昇

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12月金利据え置き、より確実に

オーストラリアの月次CPIの推移(出典:オーストラリア統計局)

 オーストラリア統計局が29日発表した10月の月次消費者物価指数(CPI)指標の上昇率は前年同月比4.9%となり、市場予想の5.2%(ロイター通信)を下回った。中央銀行の豪準備銀(RBA)は、12月5日に開く今年最後の理事会で、政策金利を現行の4.35%で据え置くとの見通しがより強まった。

 月次CPIは2022年12月に8.4%でピークを打った後、下落傾向が続いていたものの、8月5.2%、9月5.6%と再び加速していた。インフレの高止まりが意識されていたが、ここにきて鈍化の兆しがより鮮明になった。新築住宅価格や家賃などの住居費、自動車燃料費などの伸びがスローダウンした。

 価格変動の激しい自動車燃料、野菜・果物、休暇旅行を除く月次CPIも5.1%の上昇と9月の5.5%の上昇から減速した。





 ロイターによると、経済調査会社ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、ハリー・マーフィー・クルーズ氏は「悪いニュースは何もない。少し早いクリスマス・プレゼントになった」と述べ、RBAが次回会合で金利を据え置くとの見通しを示した。

 一方、月次CPIデータは、四半期の物価統計と異なりサンプル数が少なく、モノの価格に偏っていることから、サービス価格の実情が反映されていないとの見方もある。

 投資顧問会社チャレンジャーのジョナサン・カーンズ首席エコノミストはロイターに「利上げリスクはまだある。RBAは十分にタカ派的な金融引き締め政策を行っていない。オーストラリア経済は非常に強く、インフレは経済協力開発機構(OECD)の平均を上回っている」と語り、賃上げ圧力がインフレ高止まりのリスクとして顕在化するとの見方を示した。

■ソース

Monthly CPI indicator rose 4.9% annually to October 2023(Australian Bureau of Statistics)

Australia Oct inflation slows more than expected as goods prices fall(Reuters)





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