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サイクロン「ジャスパー」、13日昼ごろクイーンズランド州北東部上陸へ カテゴリー2も警戒を

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ケアンズ国際空港は終日閉鎖

サイクロン「ジャスパー」の針路予想図(出典:オーストラリア気象局)

 オーストラリア気象局(BOM)の発表によると、台風に相当する熱帯低気圧サイクロンの「ジャスパー」は12日午後4時の時点で、クイーンズランド州北東部ケアンズの北東235キロの海上にあり、時速9キロで北西に進んでいる。13日午後1時ごろにケアンズ北方ポート・ダグラス付近に上陸する見通しだ。

 中心付近の気圧は985ヘクトパスカル、最大瞬間風速は130キロ(毎秒36.11メートル)。サイクロンの強さを示す等級は「カテゴリー2」(最大瞬間風速126〜164キロ)と5段階中下から2番目だが、BOMは豪雨や洪水、沿岸部の高潮などに警戒するよう呼びかけている。強風が大きな木をなぎ倒したり、結びつけていない大型の物品を吹き飛ばし、家屋や車などを破壊する可能性もあるという。

 また、ケアンズ国際空港は12日夜までに運航を停止し、13日は終日、国内線、国際線ともにターミナルを閉鎖する。全便欠航となるため「空港には来ないでください」と呼びかけている。欠航便または振替便については、各航空会社に直接問い合わせるよう要請している。





 BOMによると、オーストラリアのサイクロン・シーズンは、南半球の初夏から秋に当たる11月〜翌年4月。オーストラリア周辺の発生個数は年間平均11個と、日本の台風の26.1個(国土技術研究センター)と比べると少ない。南太平洋西部からインド洋東部にかけての低緯度帯で発生し、オーストラリア大陸北部沿岸に接近または上陸する。人口密度が低い北部から北西部にかけてのエリアでは打撃は少ないが、比較的人口が多いクイーンズランド州では人やインフラ、作物に甚大な被害をもたらすことがある。

■ソース

Tropical Cyclone Jasper(AUSTRALIAN BUREAU OF METEOROLOGY TROPICAL CYCLONE WARNING CENTRE)





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