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オーストラリア失業率、11月は3.9% 1年半ぶり高水準

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前月から0.1ポイント上昇

オーストラリアの失業率の推移(出典:オーストラリア統計局)

 オーストラリアの労働市場が引き続き軟化している。オーストラリア統計局(ABS)が14日発表した11月の雇用統計によると、失業率は季節調整値で3.9%となり、10月の改定値(3.8%)から0.1%上昇した。失業率は依然として歴史的な低水準にあるものの、2022年5月以来1年6カ月ぶりの高水準となった。

 就業者数は6万1,500人、失業者数は1万8,800人それぞれ増加した。新規就業者数と失業者数の伸びが大きかったことから、総人口に占める就業者数の割合は64.6%と過去最高に並び、労働参加率は67.2%と過去最高を更新した。

 ABSの雇用統計部門の責任者を務めるビヨン・ジャービス氏は「2023年を通して人口の高い伸びに合わせて就業者数の拡大が続いてきた。総人口に占める就業者の割合は過去18カ月間、64.3%から64.6%と高水準で推移している」と指摘した。

 ロイター通信によると、コモンウェルス銀のエコノミスト、ベリンダ・アラン氏は「経済の減速と労働市場の指標が軟化を示していることを踏まえると、今後は低水準の失業率を維持することはより困難になるだろう」との見通しを示した。

■ソース

Unemployment rate rises to 3.9% in November, Media Release(Australian Bureau of Statistics)

Australia employment surges in Nov, jobless rate hits 1-1/2 year high(Reuters)

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