農業や観光業などの復興支える
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー州首相は22日、サイクロン「ジャスパー」から変わった低気圧の大雨による洪水で被災したクイーンズランド州北部の復興に6,400万豪ドル(約62億円)を追加支援すると発表した。
追加支援の予算は、連邦政府とクイーンズランド州政府が50%ずつ折半する。このうち2,500万豪ドルを農業生産者に、2,500万豪ドルを小規模事業主や非営利団体に、900万豪ドルを被災した市町村の復興補助金に、500万豪ドルを観光産業にそれぞれ拠出する。
アルバニージー首相は被災地視察のため訪れているケアンズで会見を行い、「ケアンズとクイーンズランド州北部のビジネスは再開した」と述べた。その上で、グレート・バリア・リーフや熱帯雨林など観光資源が多いこの地域の復興を支援するために「もっと多くの人にこの地域を訪れてほしい」と訴えた。
また、クイーンズランド州のスティーブン・マイルズ州首相も会見で「世界有数の観光地をぜひ訪れてほしい。非常に困難なクリスマスを迎える人たちを支援するのに最適な方法は、ここで休暇を過ごしてもらうことだ」と訪問を呼びかけた。
■ソース
$64 million package for Ex-Tropical Cyclone Jasper disaster recovery(Prime Minister of Australia)
Press conference – Cairns(Prime Minister of Australia)