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オーストラリア北部のリチウム鉱山が操業中断 運営企業「コア・リチウム」株価11%急落

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市況の急落で経営判断

 電気自動車(EV)やスマホ用のリチウムイオン電池に使われるリチウム原料、リシア輝石の採掘を手がけるオーストラリア新興鉱業企業「コア・リチウム」(本社西オーストラリア州パース)は5日、オーストラリアの北部ダーウインの南88キロに位置するフィニス鉱区・グラント露天掘り鉱山での生産を中断すると発表した。

 リチウムの市況が急落していることから、コストを削減して事業価値を保持するため、採掘作業を一時的に中止する。同社によると、リシア輝石を濃縮した「リシア輝石精鉱」の取引価格は過去1年で85%下落。2023年10月末以降の約2カ月間だけで50%急落した。

 グラント鉱山は同社が権益を保有するフィニス鉱区で初めて開発され、22年に操業を開始。23年には精製プラントも操業を始めていた。

 同社によると、23年12月時点で採掘済みの原石の在庫が28万トンあり、24年中ごろまでは新規の採掘なしで精製を続けることが可能だという。今後は市場の動向を精査しながら、価格が上向けば生産再開を模索する。

 また、鉱区内にある未開発の鉱山「BP33」についても作業を停止しているが、研究は継続し、市況が回復すれば開発を推進するとしている。

 同社は23年12月22日、鉱山の操業中断を含む経営戦略の見直しに着手すると発表。オーストラリア証券取引所(ASX)ではこの日、同社株は22.73%急落した。中断を正式に発表した5日も株価は11.54%下落した。

■ソース
CXO:ASX Announcement, Strategic Review Update(Core Lithium)

CORE LITHIUM LTD(Australian Stock Exchange)





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