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オーストラリアの家賃、1年で11.5%上昇 全国平均は月22万4,000円

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1カ月あたり約2万3,000円増

 不動産情報会社プロップトラックによると、オーストラリアの賃貸住宅の家賃(全国平均)は、1年前と比べて11.5%上昇した。値上げ幅は平均で1週間当たり60豪ドル(5,800円)に達した。9日付の公共放送ABC(電子版)が伝えている。

 オーストラリアの家賃は1週間毎に計算される。月によって日数が異なるため単純比較できないが、日本で一般的な月額に換算すると、家賃負担はわずか1年でおよそ2,320豪ドル(約2万3,000円)増えたことになる。

 不動産募集広告から集計した家賃の全国平均(2023年10-12月期)は1週間当たり580豪ドル(約5万6,000円)となり、月額換算ではおおむね2,320豪ドル(約22万4,000円)となった。

 州都(主要都市)では前年比で13.2%上昇し、1週間当たりの平均家賃は600豪ドル(月額約2,400豪ドル)となっている。家賃の上昇が最も激しかったのは西オーストラリア州のパースで、コロナ禍前と比較すると66%値上がりした。

 家賃はモノの価格と異なり、一度上昇するとなかなか下がらないため、インフレを押し上げる圧力となる。賃貸生活者はオーストラリアの全世帯の約3分の1を占めるとされ、その影響は大きい。賃貸住宅の需要に対して供給が慢性的に不足しており、空室率はきわめて低い水準が続いている。このため、家賃の上昇トレンドは当面続くと見られている。

■ソース

Rents rise 11.5 per cent nationally last year(ABC News)





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