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「利上げストップ」観測にダメ押し オーストラリアでインフレのスローダウン続く 

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11月消費者物価指数は前年比4.3%上昇 市場予測下回る

オーストラリアの月次CPI上昇率(水色)、物価変動の激しいモノと休暇旅行費を除いたCPI上昇率(濃い青)の推移(出典:オーストラリア統計局)

 オーストラリアで物価上昇の鈍化傾向が続いている。オーストラリア統計局(ABS)が10日発表した消費者物価指数(CPI)の月次統計(四半期統計と異なる)によると、2023年11月のCPI上昇率は前年同月比で4.3%と10月の4.9%から減速し、22年1月以来の低い伸びを記録した。前月比の上昇率は0.3%だった。

 ロイター通信によると、市場予想の平均値4.4%を下回り、市場では「もう利上げはない」との観測がさらに強まっている。

 一時的な要因を除外した基調インフレ率の数値もスローダウンした。ABSによると、極端な数値を排除した「トリム平均」の上昇率は前年同月比4.6%(10月5.3%)、物価変動の激しいモノ(青果・自動車燃料)と休暇旅行費を除く上昇率は4.8%(10月5.1%)となった。

家賃や電気代の値上げ、依然激しく

 品目別では、住居費が前年同月比で6.6%上昇し、10月の6.1%から加速した。賃金上昇や建材コストの高騰を背景に新築住宅の価格は5.5%上昇した。賃貸住宅の需給がひっ迫し、空室率が低下していることから家賃は7.1%上昇した。連邦政府が23年9月に増額した低所得者向けの家賃補助金の影響を除くと、家賃上昇率は8.8%となった。

 23年7月に電力の卸売料金が一斉に値上げされたことで、電気料金は前年同月比で10.7%上昇した。23年6月と比較した電気料金の上昇率は8.8%となった。政府のエネルギー補助金の影響を除外すると、この間の電気料金の上昇率は19.0%に達している。

 食品・非アルコール飲料の上昇率は4.6%と10月の5.3%から減速した。天候の回復で需給が緩み、青果や精肉などの生鮮食料品のインフレが鈍化した。

 自動車燃料もの上昇率も2.3%と、9月の19.7%、10月の8.6%から大幅に減速し、全体のインフレ圧力抑制に寄与した。原油価格の低下により、前月比では0.5%下落した。

■ソース

Monthly CPI indicator rose 4.3% annually to November 2023(Australian Bureau of Statistics)

Australia’s sharp inflation slowdown reinforces view RBA hike-cycle is over(Reuters)





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