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「インフレとの戦い、勝利はまだ遠い」とオーストラリアのチャーマーズ財務相

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アルバニージー政権の最優先課題と表明

ジム・チャーマーズ連邦財務相

 オーストラリアのジム・チャーマーズ連邦財務相は10日、2023年11月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が4.3%に減速したことを歓迎する声明を発表した。チャーマーズ財務相は「私たちがインフレとの戦いで前進していることを歓迎する。政府の政策が効果を挙げているが、戦いが終結するまでの道のりはまだ遠い」と述べた。

 財務相は、11月のCPI上昇率が市場予測の平均値を下回り、過去2年間で最も低い水準を記録したことについて「私たちが政権交代を実現した時(22年5月)の6.1%より大幅に低く、ピーク時(22年12月)の半分まで低下したが、私たちが望む水準よりまだ高すぎる」と指摘した。適正とされる豪準備銀のインフレ目標は「2〜3%」だ。

 また、財務相は「インフレの鈍化は歓迎すべきだが、生活コスト高騰はわが国の経済にとって引き続き脅威であり、アルバニージー政権は引き続きインフレとの戦いを最優先課題として取り組んでいく」と抱負を語った。

 さらに、政権がこれまで実施したエネルギー料金や家賃の補助金が、インフレの抑制に効果を挙げたとの実績を強調した。

 オーストラリア統計局(ABS)によると、23年6月から11月の間に電気料金は8.8%上昇したが、政府のエネルギー補助金がなければ上昇率は19.0%に膨れ上がっていたという。家賃は11月までの1年間に7.1%上昇したが、低所得者向けの家賃補助金を増額(23年9月)の影響を除くと、上昇率は8.8%に達していたとしている。

■ソース

Welcome progress in the fight against inflation(The Hon Dr Jim Chalmers MP Treasurer)





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