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21世紀のシンデレラ・ストーリー メアリー王妃の地元オーストラリアで歓迎ムード

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デンマークでフレデリック国王即位

デンマークのメアリー王妃(2018年撮影)(Photo: Wikipedia)

 現代のおとぎ話が完遂した。デンマークで14日(現地時間)、フレデリック皇太子(55)が国王に即位し、メアリー皇太子妃(51)が王妃となった。メアリー新王妃の出身地、オーストラリアは歓迎ムードに包まれている。

 公共放送ABC(電子版)によると、オーストラリア生まれの人物が、欧州の王室で国王の配偶者となるのは史上初めて。1972年からデンマーク女王に就いていたマルグレーテ2世は2023年12月31日、異例の生前退位を表明。即位52年目となる24年1月14日にフレデリック皇太子に譲位すると発表していた。

 デンマークの首都コペンハーゲンにあるクリスチャンスボー城のバルコニーではこの日の午後、メッテ・フレデリクセン首相が国王即位を宣言。軍の正装に身を包んだフレデリック新国王が連れ添ったメアリー新王妃に接吻すると、集まった数千人の国民は歓喜の渦に包まれた。

フレデリック国王とメアリー王妃が2000年に出会ったシドニー市内のパブ「スリップ・イン」(Photo: Wikipedia)

 メアリー王妃の旧姓はメアリー・エリザベス・ドナルドソン。1972年、オーストラリア南部タスマニア州ホバート生まれのスコットランド系オーストラリア人。タスマニア大学を卒業後、シドニーで働いていた2000年、シドニー五輪観戦のため来豪していたフレデリック皇太子(当時)とシドニー市内のサセックス・ストリートにあるパブ「スリップ・イン」で出会い、交際を開始。遠距離恋愛の末、2004年に結婚して皇太子妃となった。

 双子を含む2男、2女を授かり、子育てのかたわら慈善事業に力を入れてきた。ABCによると、外国出身者であるにもかかわらず、デンマークでは高い人気を誇っているという。

 なお、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は13日、デンマークの新しい国王と王妃への贈り物として、オーストラリア固有の有袋類「タスマニア・デビル」の保護に取り組んでいる団体に資金を提供すると発表した。タスマニア・デビルはかつては南部一帯に広く生息していたが、オーストラリア本土では絶滅。現在は王妃の出身地であるタスマニア島にのみ生息しているが、伝染病で個体数が減っており、絶滅が危惧されている。

■ソース

Denmark’s Queen Margrethe officially abdicates the throne in favour of Prince Frederik and Australian-born Princess Mary(ABC News)

Australia’s gift to the new King and Queen of Denmark(Prime Minister of Australia)





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