中東歴訪中のウォン外相が表明
中東4カ国・地域を訪問しているオーストラリアのペニー・ウォン外相は16日、イスラム武装勢力ハマスとイスラエルの戦闘で人道危機に陥っているパレスチナ自治区ガザ地区などに対し、2,150万豪ドル(約21億円)の追加支援を表明した。
内訳は、緊急援助を行っている国際赤十字・赤新月運動(赤十字)向けが400万豪ドル、食料や避難所、緊急医療サービスを提供している国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)向けが600万豪ドル、周辺地域の安定を図るためレバノンとヨルダンの難民受け入れプログラム向けが1,150万豪ドルとなっている。
ウォン外相によると、昨年10月7日のハマスによるイスラエルに対するテロ攻撃以来、地域へのオーストラリアの人道支援は合計4,600万豪ドル以上に達している。
外相は声明で「オーストラリアは、ガザ地区の人道状況の悪化を深刻に危惧している。オーストラリアは引き続き、戦火に見舞われた人々に安全で妨害されない人道支援が行き届くことを呼びかけている。支援物資の引き渡し拡大や、民間人の脱出路確保、人質の開放も要求している」と述べた。
外相は今週、ヨルダン、イスラエル、パレスチナ自治区、アラブ首長国連邦を訪問している。紛争解決に向けた国際的な外交の取り組みを支援するとしている。
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