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メルボルン裏社会で違法タバコ戦争ぼっ発 放火などの疑いで容疑者2人逮捕

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タバコ密売が犯罪組織の資金源に

 オーストラリア南部ビクトリア州警察は30日、メルボルン郊外の4カ所で違法タバコ密売に絡む家宅捜索を行い、北郊エッピングの男(25)を4件の放火と1件の恐喝の疑いで、同キャンベルフィールドの男(40)を銃器の不法所持などの疑いでそれぞれ逮捕、起訴した。2人は31日にメルボルン地裁で開かれる公判に出廷する。

 州警察はこの日の捜索で、80万豪ドル相当のタバコの葉615キロ、75万豪ドル相当の紙巻きタバコ72万5,000本、3万豪ドル相当の電子タバコをそれぞれ押収した。いずれも密売目的の違法なタバコと見られる。ライフル2丁、拳銃1丁、弾薬なども押収した。

 メルボルン周辺では、これまでタバコ販売店や車両、スポーツジム、飲食店、住居など31件で不審な火災が発生。州警察は、犯罪組織による違法タバコ密売のトラブルや縄張り争いに絡む放火事件と見て、特別捜査本部を立ち上げて調べている。

 州警察は、中東系犯罪組織や、大型バイクを乗り回すギャング「バイキー」、若者のストリート・ギャングなどが、違法タバコ密売に関与していると見ている。

 オーストラリア政府は、高額のタバコ税を課して喫煙者を減らす政策を採っている。スーパーで販売されている一般的な紙巻きタバコ1箱(25本入り)の価格は現在、45豪ドル(約4,400円)前後と世界で指折りの高水準となっている。密輸された低価格の紙巻きタバコや葉の需要が高まっており、犯罪組織の有力な資金源となっている。

■ソース

Two men charged and guns and tobacco sized as part of Taskforce Lunar investigation(Victoria Police)





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