オーストラリア株、史上最高値更新! インフレ減速サプライズで利下げ期待高まる

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主要株価指数S&P/ASX200

 シドニーのオーストラリア証券取引所(ASX)では31日、主要株価指数「S&P/ASX200」が前日比1.06%高い7,680.70で取引を終え、2021年8月13日に記録した終値ベースの史上最高値(7,628.90)を約2年5カ月ぶりに更新した。同指数は、ソフトランディング(軟着陸)や中銀による金融緩和への期待などから、前日まで6日続伸していた。

 この日は消費者物価指数(CPI)統計が発表され、23年10-12月期のCPI上昇率は前年同期比4.1%、前期比0.6%と市場予測(前年同期比4.3%、前期比0.8%)を大きく下回るポジティブなサプライズとなった。

 今後予想される利下げの時期が早まり、年内の回数も増えることが織り込まれたため、午前からほぼ一本調子で値を上げた。不動産(1.98%上昇)や公益事業(1.7%上昇)、エネルギー(1.56%上昇)など幅広い業種が買われ、17ある全セクターで上昇を記録した。

 S&P/ASX200はASXに上場する企業200社の株価の加重平均指数。より範囲の広い500社対象の「オールオーディナリーズ」も31日、前日比0.99%高い7,912.80で終え、22年1月4日に付けた史上最高値(7926.80)までわずか16ポイントに迫った。

 翌2月1日のASXでは、S&P/ASX200が8営業日ぶりに反落、1.2%安い7,588.20で取引を終了した。オールオーディナリーズも反落し、1.19%安い7,818.80で終えた。

景気減速でも株価は上がる「金融相場」

 足元のオーストラリア経済は、インフレや利上げを背景に生活コストが高騰して消費が冷え込み、下り坂にある。しかし、労働需給が依然としてひっ迫していて、景気後退を回避するソフトランディングを織り込みつつ、利下げへの期待から株価が上昇する「金融相場」の様相を呈しつつある。

 ただ、これまでの激しい金融引き締めが景気をクラッシュさせるハードランディング(硬着陸、強行着陸)の可能性は依然くすぶる。その一方で、インフレ再燃の火種も完全に消えたわけではない。

 不動産バブル崩壊による中国経済の不安、中東情勢の悪化に伴う海運の混乱、米大統領選といった海外発のリスクも、輸出依存度が大きいオーストラリアの大手企業にとっては波乱要因となり得る。株式市場は当面、緩和期待とリスクを両睨みしながら、一進一退の展開が続きそうだ。

■ソース

Australian Stock Exchange

S&P/ASX 200 Historical Data(Investing.com)





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