時速110キロ 15分以内に届ける
オーストラリア南部メルボルンの東部郊外で、ドローン(無人航空機)による本格的な食事宅配サービスが始まった。米IT大手アルファベット(グーグル)の子会社で、ドローン宅配を手がけるウィングが17日、米食事宅配大手ドアダッシュと共同でスタートした。
メルボルン中心部から東へ直線距離で約25キロ。リングウッドのショッピング・センター内にある基地からドローンが発着し、東部郊外一帯に住む25万人以上を対象に食事を届けることができる。利用者はドアダッシュのスマホアプリから注文する。
現地メディアによると、サービス対象地域は基地周辺の26街区(サバーブ)に及ぶ。ドローンは垂直離着陸と水平移動が可能な多数の回転翼を備え、最高時速110キロで飛行する。合計で1キロを超える程度の食事や飲み物、小型の生活必需品などを15分以内に届けることができるという。
ウィングは4年前から北東部クイーンズランド州ローガンでドローンによる宅配サービスを試験的に行ってきた。パイロット1人が遠隔操作できるドローンを最大50機とこれまでより3倍に増やすなど、政府が航空規制を緩和して同社のサービス拡大を認可。広範囲での本格的なドローン宅配が初めて実現したという。
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