直接取引より売買しやすく
代表的な暗号資産(仮想通貨)である「ビットコイン」(BTC)の値動きに連動した上場投資信託(ETF)「バンエック・ビットコインETF」が20日、シドニーのオーストラリア証券取引所(ASX)に上場した。ティッカーシンボルは「VBTC」。米投資運用大手バンエックが発行する。
企業関連のニュースサイト「ビジネス・ニュース・オーストラリア」によると、ビットコインのETFはすでに「シカゴ・オプション取引所(CBOE)オーストラリア」で取引されている例があるが、規模の大きいASXが上場を承認したのは初めて。
ビットコインは謎の人物「サトシ・ナカモト」が2008年に発明し、09年に公開された。以来、同様の技術を使った数多くの暗号資産が生まれ、投資の需要が高まっている。米国では今年1月、米証券取引委員会(ETC)が初めて11のビットコインETFを認可。合計の資産規模が750億豪ドル相当に拡大しているという。
暗号資産の直接取引は当局の監視が及ぶ範囲が小さいが、ETFは厳格に規制された株式市場で売買される。このため、一般投資家がアクセスしやすいというメリットがある。
ただ、通常の株式などの金融商品と同じく、元本割れしたり、二束三文になったりするリスクがある。暗号資産は一般的に①価格の変動が激しい、②国家による規制が強まる可能性がある、といったデメリットもある。
■ソース
It’s now possible to invest in bitcoin on Australia’s largest stock exchange. Is it mainstream?(Business News Australia)
Launch of ASX’s first bitcoin ETF sparks price war(Australian Financial Review)