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ラグビー・チャンピオンシップ2024/豪州ラグビー通信

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再び世界の頂点を争うワラビーズとなることを切に願う

 今年もラグビー・チャンピオンシップが始まった。ワラビーズは、ジョー・シュミットHC体制となり、7月にウェールズ、ジョージアに連勝し、調子を上げて臨んだが、開幕よりスプリングボクスにホームで2連敗を喫した。いずれも完敗であったが、防戦一方の時間帯でも粘り強いディフェンスを見せ、試合内容は悪くなかったと思う。シンプルに実力の差。ワールド・カップ連覇中の王者がやはり強かったということだろう。

 アルゼンチン代表「プーマス」は、初戦でオールブラックスに競り勝ち、アウェイで歓喜となった。しかし、第2戦ではオールブラックスの猛攻で前半より点差をつけられ完敗。オールブラックスは、この勝利で、会場となったイーデン・パークにおいては1994年以来50戦無敗となった。

 このラグビー通信、私が担当してから約20年となるが、今回で最終回となる。その当時はまだ、現在のプーマスを含めたラグビー・チャンピオンシップではなく、3カ国によるトライネーションズであった。そしてその3カ国がそのまま世界ランク上位を独占していた時期もあり、正に世界最高峰のコンペティションで、世界中のラグビー・ファンの注目が集まっていた。

 近年はアイルランド、フランス、イングランドといった北半球の強豪国が世界ランクの上位に入り、オーストラリアはと言うと、「ティア1」と呼ばれる11カ国の中では下位に位置している。もはや日本代表よりワラビーズの方が身近に感じ応援し続けている私にとっては悲しい現状だ。

 サッカーのワールド・カップで、日本がドイツに勝った時、タレントの明石家さんまさんが「複雑な気持ち」と語っていたのにとても共感する。私自身は日本人であり、日本でもラグビーをやっていたことから、当然、日本代表も応援している。しかし、学生のころなどにワールド・カップで優勝争いをしていた強豪国やその選手たちはあこがれの存在であり、それは今も変わらない。だから負けて欲しくないのだ。

 今、ワラビーズが日本代表と戦ったら、と考えると、もうしばらくは対戦しないで欲しいとも思う。今回のラグビー・チャンピオンシップ、結果はどうなるかはまだ分からないが、自国開催となる次回のワールド・カップ(2027年)まで、少しずつ結果を積み上げ、また強いワラビーズとなることに期待したい。

 いつかまた、機会があれば、その時には世界が注目しているワラビーズの記事が書けることを楽しみにしたいと思う。

Sunday Footy!!
毎週日曜日(10:30~12:30)、フィッシュ・マーケット近くのウェントワース・パークでは、ラグビー好きの老若男女が集まりタッチ・ラグビーを楽しんでいます。初心者も大歓迎、皆さんぜひお気軽にご参加ください!Yasu 0412-553-535

このコラムの著者

YASU

「一度きりの人生、楽しまなきゃソンソン」という感じで、好きなラグビーを楽しむため、約10年間勤務した会社を退職し来豪。ローカルのクラブで10年以上プレーし、もはやラグビーが文化として根付いているこの国から動けなくなっている。日本ももうすぐこうなるかな? 大の犬好き





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