検索
Close this search box.

第160回 七草がゆ/書家れんのつきいち年中行事

SHARE

書家れんのつきいち年中行事

第160回 七草がゆ

上巳 © All rights reserved to RENCLUB
 明けましておめでとうございます。旧年中は何かとご教授賜りまして誠にありがとうございました。本年も変わらずご支援賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ご機嫌いかがですか、れんです。1月7日は「人日(じんじつ)の節句」です。3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕、9月9日の重陽(ちょうよう)と合わせて五節句と呼ばれます。

人日の節句の朝には、その1年の無病息災を願って”七草がゆ”を食べます。

室町時代のお伽草子である「七草草子」に説話があります。唐の楚国のお話です。百歳を超えて体が衰えた両親の若返りを祈願したところ、帝釈天(たいしゃくてん)からお告げがあります。指定された時刻に、芹(せり)、薺(なずな)、御形(おぎょう)(ハハコグサ)、田平子(たびらこ)、仏座(ほとけのざ)、菘(すずな)、清白(すずしろ)の七草を柳の木の器に乗せ、合わせた物を清水で煮て食べると、一口で10歳、七口で70歳若返る、と言うのです。お告げに従って指示通りに作って両親に食べさせるとたちまち若返り、それが世間に知れ渡って慣習となりました。

七草がゆは地方によって食材に違いがあるようです。関東では前述の田平子の代わりにハコベラが使われます。また降雪の関係で七草が摘めない東北地方では納豆汁やけの汁などを食べ、七草が摘める地域でも有り合せの青菜と根菜や油揚げなどの大豆製品も含めて7種類にする場合や、九州では鶏肉を加えたりする地方もあるようです。

このコラムの著者

れん(書家/アーティスト)

れん(書家/アーティスト)

アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub

SHARE
文化の最新記事
関連記事一覧
Google Adsense