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【新連載】現代風に着こなすママ振袖/オーストラリア、きもの日和

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KiMONO日和
Styling vintage kimono in Melbourne

現代風に着こなすママ振袖

二十歳になった記念に、振袖を着てオーストラリアで写真を残すのもすてき
二十歳になった記念に、振袖を着てオーストラリアで写真を残すのもすてき

 最近よく聞かれる「ママ振袖」は、かつて母親が成人式で着用した振袖のこと。二十歳を迎える人生の大切な節目に、母親の思い出の詰まったその振袖を着て祝いたいという女性が増えています。

 良い着物とは本来、母から子へ、またその次の子どもへと3代にわたって受け継がれるものです。古典的な柄行(がらゆき)はあまり流行に左右されないことが魅力とは言え、着物の世界にも、洋服ほど早くはないもののやはり流行があります。

 母親が着た一式そのままだと少し古臭い印象になってしまうのでは、と心配になるところですが、合わせる帯や小物、ヘアメイクを現代っぽくアレンジすることで、印象はがらりと変わります。

 今回ご紹介するのは、鮮やかな紫の綸子(りんず)地に、赤や朱色の菊と牡丹が散りばめられ、所々に金糸の手刺繍が施された、昭和初期のものと思われる友禅の振袖。「ママ振袖」を通り越して、「お祖母さまのアンティーク振袖」ですが、昔の着物は生地もしっかりとしていて、最近の新しい振袖にはない上品さと趣があります。

 帯も古典柄のものだとやや野暮ったくなりがちですが、白い幾何学模様のモダンな帯を合わせることで、すっきりと洗練された印象に。更に、日本の着物業界で流行の兆しがある蛍光色を、帯締めと草履、メイクにも取り入れてポップに仕上げました。

 古い着物も、アレンジによって全く異なる表情に変えられるところが、和装の魅力の1つです。

このコラムの著者

Haru

創業1979年、メルボルンで日本の古い家具や陶器、着物、古布などを輸入販売する「Kazari + Ziguzagu」でテキスタイル仕入れ担当兼マネジャーを務める。
Instagram: @ziguzagu_textiles

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