吉住京子のHappy Richビジネス・オーナー講座 第4回
初めからやっておけば良かった3つのミステイク
もしも15年前に戻ってビジネスを始める時の自分にアドバイスができるなら、3つ言っておくことがあります。1つ目はデータベースを最初から作っておくこと。2つ目はクライアント層を考えたビジネス・ネームにすること。そして3つ目はアウトソースを早く始めること。
データベースは、「Eメールに全て問い合わせは来るから、既にある」と考えるのは大間違い。ニュース・レターやキャンペーン・メールを送る時にカテゴリー別に分けたり、一斉メールをしたり、Facebookの広告対象にする際、とても便利です。業界ごとにCRM(顧客管理)やツールはいろいろありますが、まずはエクセルで十分。できるだけ情報を集めておきます。
最初はビジネスをするだけで忙しいものですが、1日だけ時間を費やしてセットアップしておけば、将来的にビジネスの資産になります。
2つ目は私が大失敗をしたビジネス・ネーム。会社名を「Wealth Protection Australia」と長い英語名にしてしまいました。トレーディング名もこれ。日本人対象のビジネスなのに誰も覚えてくれません。スタッフも英語の発音が難しいと文句(泣笑)。しばらく経ってトレーディング名に「さくら」を付けて、日本っぽいイメージを出すようにしました。
会社名とトレーディングの名前は別でも大丈夫です。私は、サイド・ビジネスの会社名はジェネラルなものにし、オペレーションごとに別のトレーディングのビジネス・ネームを付けています。誰がクライアントなのか、将来的なビジネス形態を考えて、会社名やビジネス・ネームを登録する必要があります。
そしてアウトソースについて。自分1人の状況から「誰かを雇う」ことは、責任とリスクを感じる人が多いのではと思います。しかし自分自身で全てしようとすると、時間が足りなくなるというジレンマに陥ります。誰かに頼もうにもトレーニングする時間がない、人を雇うお金がないと思うかもしれません。ただし、そういう壁を越えるまでは、いつまで経ってもソロ・オペレーターのままです。
ビジネスを大きくするには、キャッシュフローを用意したり、円滑にトレーニングするためのシステムやプロセスをセットアップするなどマン・パワーが必要です。マイクロ・マネージせず、信頼して他の人に責任を渡していくことが必要です。今ではインターネットでフリーランスの人を見つけるのも簡単になってきています。勇気を出してアウトソースし、自分がフォーカスしたいことに時間を費やしましょう。
このコラムの著者
吉住京子
「Happy Rich」オンライン・サロン主催。さくらパートナーズ代表。ビジネス育成サポーターとして活動。ファイナンシャル・アドバイザー、ビジネス・コンサルタント、ライフ・コーチとして長年培った知識と経験を生かしグローバルに活躍する起業家やその卵たちを内外あらゆる方向から育成・サポート。