どんな株を買えば良いか
オーストラリア証券取引所(Australian Securities Exchange/ASX)では、現在約2,300社の企業の株が取引されています。多くの企業の株の中から、どのように自分の投資目的に合ったものを見つければ良いのでしょうか。株はその性質によって幾つかのグループに分けることができます。それらのグループを1つずつ見てみましょう。
- 優良株(blue chip shares)
長い成長の歴史があり利益が安定している大企業の株。
- 成長株(growth shares)
成長が早く、将来業績が大きく伸びることが見込める企業の株。ハイテク企業にこのタイプの銘柄が多くあります。
- 景気循環株(cyclical shares)
景気の動向によって、業績が大きく左右される銘柄の株。資源や機械、住宅関連などがこれに該当します。
- ディフェンシブ株(defensive shares)
景気の動向に業績があまり左右されない銘柄の株。生活必需品や電力などの公共サービスがこれに当たります。
- 高配当株(income shares)
他のタイプの株と比べて配当が高い銘柄のことを言います。大手銀行の株がこのタイプに当たります。
- 割安株(value shares)
利益や資産価値などから判断される、その会社の本来の価値に比べて株価が低いと考えられる銘柄を言います。将来的な大きな値上がりと期待してこのタイプの株にのみ投資する人もいます。
買いたい具体的な銘柄が決まっていない場合は、まずは自分のニーズあったタイプを絞ってから個別の銘柄を選択してみるのが良いかもしれません。
ただし、これらのグループ分けは必ずしも明確なものではありません。人によっては同じ銘柄を異なるグループで捉える場合もありますし、複数のグループに属すると考えられる銘柄も多くあります。また、株やそれを発行する企業の性質は常に変化するので、昨年まで割安株と考えられていた銘柄が今年になってそれに該当しなくなるようなことも起こり得ます。
KVB Global Markets取締役日本部門ヘッド
KVB Wealth Managementカスタマー・サポート(FA資格保有)
山田悟