マーヴォ・アロマ・スクールのミニ・アロマ・レッスン
第63回
ティー・ツリーについて
ティー・ツリーは、スーパーマーケットや雑貨屋などで手軽に入手することができる、オーストラリアを代表する精油です。昔、アボリジニーが、ティー・ツリーの木の葉をお茶にしていたことからこの名が付けられたそうです。
またアロマセラピーの歴史上でも、第2次世界大戦中、負傷した兵士へ治療薬として用いられたことでも有名です。現在ではラベンダーとティー・ツリーは、狭い範囲であれば肌への原液塗布も有効で、さまざまな使用法が紹介されています。
まず購入される際には、ラベルなどにティー・ツリーの学名である「Melaleuca Alternifolia」と明記してあることを確認してください。薬理効果を期待して使用する場合はこの学名だけでなく、生産地、ロット数、オーガニックであるかなども確認した方が良いでしょう。中には防腐剤、香料などが混入されている物もありますので気を付けましょう。
主な芳香成分はα-テルピネン、γ-テルピネン、テルピネン-4-オールです。これらの含有量も確認できるのが理想です。特性としては、抗菌、抗ウイルス、抗寄生虫、抗真菌、殺真菌、免疫調整、衰弱回復作用などがあります。適用例としては、口内炎、歯肉炎、尿道炎、皮膚や爪の真菌症、花粉症、鼻炎、気管支炎、ニキビ、火傷などに有効です。先程もお伝えしましたが良質な物であれば、のどの痛みや風邪予防として、水に1滴垂らしてうがいをするも有効です。
使用のアドバイスとしては、とにかく携帯しておくことをお勧めします。私も常にかばんの中に入れていますが、使用頻度は非常に高く、役に立つ場面が多いです。手の殺菌やフードコートのテーブルやいす、公衆トイレの便座など、何か気になるという時に1滴をティッシュに垂らして拭くだけで良いので、とても簡単で便利です。また、エタノールなどのアルコールを使用していないため安全かつ安心でもあります。
また、私は2週間に一度ぐらいのペースで歯ブラシにティー・ツリーを1滴垂らして歯を磨くことが習慣となっています。歯肉炎などにも良く、ホワイトニング効果もあると言われているので、皆様もぜひお試しください。
最後にくどいようですが、特に口内への使用をお考えの場合は、学名が記載されていること、オーガニックであること、成分分析を掛けて管理されている物を選ぶようにしてくださいね。
それでは、皆様すてきなアロマ・タイムを。
相澤正弘
IFA、IAAMA、ATMS、DIP AROMA、WOAA DIRECTOR、AYURVEDA AROMATEHRAPY CERT Ⅳ、REMEDIAL MASSAGE CERT Ⅳ保持。マーヴォ・アロマ・スクールを運営する傍ら、アロマセラピーを広めるべく日々活動中。