中から外から美肌・美髪つくり
ツヤツヤのモテ髪を手に入れよう!
第72回 セレブ髪
セレブ髪で思い浮かぶのは「髪色」や「艶(つや)」。最近、日本では白髪のままでいる芸能人もその代表と言えるでしょう。流行に合わせて、髪色もカラーの仕方も変化していきます。
流行の髪色、特にブリーチをする時は定期的なメンテナンスが大切です。髪が傷みやすいので、トリートメントも一緒に処方します。流行を追いかけるのは大変なのです。
最近の流行は「白髪を染めるのをやめる」というもの。白髪を「染めるべきか」「染めるのをやめるべきか」「やめるならどうやって自然に戻すか」などを考えることは、永遠のテーマですよね。
しかし、染めないだけではただの白髪です。セレブの人たちは白髪をそのまま放っておいているわけではなく、白髪を奇麗に見せるための努力をしています。髪をばさばさのままにはせず、メイクはきっちりとし、ファッションも決めます。
昔から「ロマンス・グレー」と呼ばれ、男性の白髪は開放的でした。持論ですが、スーツを着て、それで白髪だと「ロマンス・グレーの渋い人」のような表現ができたはずです。お洒落をしない白髪の男性を「ロマンス・グレーの白髪」とは呼ばないですよね。
白髪を放置するのでなく、“白髪を奇麗に見せること”を考えて、白髪を生かすことが大事なのです。例えば白髪にグレーを入れれば、白髪がまた出てもぼかせます。結局、髪の根元の処理が面倒で気になるので、その点を考えれば良いのです。
白髪の割合を知るには、美容室でカラー・チャートを見せてもらいましょう。白髪20~30%の人は地毛の黒の割合が多いので、黒髪がどう染まるかでカラーする色を優先します。
50%くらいでは、ソルト&ペッパーの配分のように非常に良い感じでブレンドします。自然に見せ長持ちさせるなら、黒(何も混ぜていない)をものすごく薄くして全体に塗ると、黒の地毛は変わらず、白髪はグレーになり、伸びた時も自然になじみます。
ただし、黒を強く入れ過ぎると白がしっかりと染まり、黒染めになってしまうのでご注意を。そのさじ加減を重視したいのであれば、やはり美容室でやってもらうと良いかもしれません。
美容師 ユキヒロ
Mu Hairdressing Annerley Salon
東京都出身。代官山、恵比寿で美容室展開後、2008年パースでオーストラリア第1号店をオープン。10年にブリスベン、13年にはゴールドコースト店オープン。ただいまオージー美容師育成中。
Web: yukihairspa.com.au
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