マーヴォ・アロマ・スクールのミニ・アロマ・レッスン
第66回
レモンについて
スイート・オレンジと同様に誰からも好かれる香りを持つレモンは、アロマ・セラピーを始めてみようという人へ最初の1本としてお薦めできる精油です。
どれほど高い作用があっても、苦手な香りであればアロマ・セラピーの意味が半減してしまいます。レモンと言うとビタミンCを想像し、何となくですが「元気」をイメージする人も多いのではないでしょうか。精油において、このように使用前から湧くようなイメージこそ、アロマ・セラピーの効果を高く引き出す要因でもあるので、まずは香りをチェックしてみてくださいね。
レモンは、一般的に圧搾法という抽出方法で採油されるのですが、食料品用香料などとして抽出される場合は水蒸気蒸留法が使用される場合があり、これは圧搾法に比べて香りも含有成分も劣ってしまうので、アロマ・セラピーに使用する場合は圧搾法の物をお選びください。
特性としては、何と言ってもリフレッシュ、集中力アップ、理解力アップです。あるオペレーション・オフィスの部屋にレモンの精油を拡散したところ、キー・パンチャーのタイプ・ミスが半分に減ったというデータがあります。このことからも、仕事や勉強中に使うアロマとしてはレモンはトップ・クラスと言えます。
そして、非常に高い殺菌力を持っているため、感染予防やぜんそく、花粉症などの呼吸器系にも有効です。スキン・ケアとしても美白効果はあるのですが、光毒性や刺激度を踏まえると、どちらかというと芳香浴や吸入の使用方法が安全で効果的です。
また、あくまでも精油の品質と体調を事前に確認してからになりますが、消化不良、胃の不調、便秘などの症状にも1滴を水に薄めて内服する方法が有効です。僕は日本や他国に出張する際には必ずレモンを持ち歩き、「あれ?何か味覚がおかしいぞ、もしくはお腹の調子が変かも」と思った時に使用しています。内服しなくても、コットンやティッシュに1、2滴滴下して口元に近付けゆっくり深呼吸するだけでも効果がありますので、お試しください。
それでは、すてきなアロマ・タイムを!
相澤正弘
IFA、IAAMA、ATMS、DIP AROMA、WOAA DIRECTOR、AYURVEDA AROMATEHRAPY CERT Ⅳ、REMEDIAL MASSAGE CERT Ⅳ保持。マーヴォ・アロマ・スクールを運営する傍ら、アロマセラピーを広めるべく日々活動中。