「RWC後、名プレイヤーたちがTLに」/Go! ワラビーズ in Japan

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Go! ワラビーズ in Japan

日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちについて日本からリポートする。 文=山田美千子/写真=山田武

RWC後、名プレイヤーたちがTLに

サントリーに加入するワラビーズのサム・ケレビ選手
サントリーに加入するワラビーズのサム・ケレビ選手

9月20日のラグビー・ワールドカップ(以下、RWC)開幕まで1カ月を切った。じわじわと開幕が近づいていることを感じる今日この頃である。

このRWC開催に伴い、国内のトップ・リーグ(以下、TL)の2019-20シーズンのリーグ戦は1月から5月にかけての開催が予定されている。今回は、ちょっと気が早いが、RWC後の選手の動きについて話をしたい。

いつの頃からか、TLにも海外から多くの名プレーヤーがやって来るようになった。さかのぼれば、オーストラリアからは、ジョージ・グレーガン氏、スティーブン・ラーカム氏など、多くの「元」ワラビーズ選手が移籍して来た。そして、前回のRWC後には、ワラビーズの現役SOバーナード・フォーリー選手がTLに参戦した。ワラビーズだけでなく、ニュージーランド代表オール・ブラックスや南アフリカ代表スプリングボクスの代表経験を持つ選手もTLで、ワールド・レベルの高いスキルを披露し、ファンを魅了している。

このRWC後には、オール・ブラックスのキャプテン、キアラン・リード選手、スプリングボクスのWTBウィリー・ルルー選手らが日本でのプレーを予定している。ワラビーズからもNTTコミュニケーションズに、クリスチャン・リアリーファノ選手、サントリーにサム・ケレビ選手の加入が発表されている。また、ワラビーズの代表51キャップを持つベリック・バーンズ選手が、2013年シーズンから6年間在籍したパナソニックから、リコーへと日本国内での移籍を決めている。

更に、TL下部リーグであるトップ・ウエストにも大物選手がやって来る。TL復帰を目指す近鉄は、スーパー・ラグビー(以下、SR)のレベルズで大活躍したSHウィル・ゲニア選手とSOクウェイド・クーパー選手の獲得を発表した。現役ワラビーズのゲニア選手はRWCでの活躍も期待される。一方のクーパー選手も天才的なスキルの持ち主であり、年齢を重ねて円熟味を増してきた。今年のSRのレベルズ大躍進の原動力にもなった2人の加入で近鉄のラグビーがどう変わるのか。WRC後も目が離せない。

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