編集部セレクト 絶品レストラン・コレクション
日豪プレスのスタッフがプライベートで訪れ、舌鼓を打ったレストランを実際に食したメニューと共にご紹介。
アル・タリオ
AL TAGLIO

美しくカットされた「Cotto & funghie」($28)。
素材その物のおいしさが存分に味わえる一皿
ナチュラルでヘルシーな新感覚の本格イタリアン・ピザ専門店

シドニーのセントラル駅からサリー・ヒルズ方面へ歩いて10分ほどの所にある「アル・タリオ」は、イタリア人オーナー兼メイン・ピザ・シェフのエンリコさんが2年前にオープンしたピザ・レストラン。
従来のピザはベースとなる生地にトッピングを乗せて同時に焼き上げるが、同店の全てのピザは、あらかじめ焼いておいた生地にトッピングを乗せるという本場イタリアでも珍しい手法を用いている。
エンリコさんは以前、ピザ・メーカーのためにさまざまな種類の小麦粉を調合し、ピザやパン生地を専門に作る仕事をしていたという、小麦粉のスペシャリスト。例えば、ピザ生地にサワードウ(小麦やライ麦の粉と水を混ぜて作る生地に、乳酸菌と酵母を主体に複数の微生物を共培養させた物)を使用するなど珍しい試みも行っている。長持ちする上、食感は軽くてクリスピーという長所を生かしピザ生地として最適なものに仕上がるという。同店では、そうした専門的な知識を土台に、彼の食材へのこだわり、そして「食」に対するサステナブル、ナチュラルかつヘルシーな考え方が凝縮された新感覚のピザを味わえる。


最初に頂いたのは、7種のピザの中から同店の人気メニューの1つだという「Cotto & funghie」。新鮮なモッツアレラとトマト・ソース、そしてスモーク・ハムとほのかに甘く滑らかなマッシュルーム・クリームのバランスが絶妙な一品だ。続いてオーダーしたのは乳清チーズであるリコッタとマッシュ・ポテトの相性が抜群の「Pick-it」。添えられたトリュフが、全体の味のバランスを整え香りをより一層引き立たせている。2品共素材その物のおいしさを味わえ、もちもちで弾力のある生地は、ふちがカリッと焼き上げられており食べ応えも抜群だ。

今回オーダーした「Cotto & funghie」にもジャパニーズ・マヨネーズが使用されていたが、他にも日本から豆乳モッツアレラなどを取り寄せている。日本食材を数多く取り入れているのは日本人の奥様の影響が大きいという。豆乳モッツアレラは、味も良くヘルシーで特にビーガン・メニューに使用されてる。同店のメニューは3カ月に1回のペースで素材のコンビネーションが変わり一新されるというこだわりぶり。
エンリコさんは、他店のシェフらとコラボレーションしてイベントを行ったり、ピザ・メーカーを目指す人やアマチュア向けにワークショップなども積極的に開催している。興味のある人は下記まで問い合わせてみると良いだろう。(リポート:石井ゆり子)
Photos: ©Naoto Ijichi
AL TAGLIO
住所:102-104 Albion St., Surry Hills NSW
Tel: (02)8021-5944 Web: www.altaglio.com.au
営業時間:月~木・土5:30PM~10PM、金12PM~2:30PM、5:30PM~10PM、日休