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アオバジャパン・インターナショナルスクール/自らの力で人生を切り開き、生き抜く力を養える

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 国際バカロレア(IB)カリキュラムをベースに、「社会に革新をもたらせる人材」の育成を目指し、国際教育を提供するアオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、アオバ)。多くの国際人を輩出する同校高等部のダミアン・レンチュール校長に、その教育理念やサポート体制について話を伺った。

──アオバが掲げる幼・小・中・高一貫の教育理念についてお聞かせください。

 アオバは、「グローバル・リーダー」「起業家とイノベーター」「効果的なコミュニケーションができる人」「賢明な考えを持って挑戦する人」「効果的に問題を解決できる人」の育成を目指し、生徒1人ひとりの可能性や潜在能力を最大限に引き出すことを重視しています。この5つのコア・バリューは、国際バカロレア(IB)の学習者像と一致していますが、当校の場合はより具体的で未来志向型です。社会的責任のある行動が求められるグローバル・リーダーには、人びとを前進させるための組織作りの能力が求められますが、そのベースには倫理的な基盤があります。生徒が高校に入学するころには、倫理や知識などに焦点が当てられ、状況に応じた解決策を考え出すことや、新しいことに挑戦することの重要性につ
いて学習します。教科書の知識をベースに、テストを行う従来の教育システムでは、チャンスをつかんだり、アイデアを思い付いたり、新しいコンテクストを調べたりする行動にはなかなかつながりません。さまざまなレベルにおいて社会に貢献する方法について学べるプログラムを組むことで、生徒は自ら考える能力を身に着けます。

 5つのコア・バリューは、全て相互に関連していますが、総合的には生徒が最終的に到達する社会に目を向けたものとなります。生徒が社会で成功するための準備を整えるためには、このような種類の教育が必要となるでしょう。重要なのは、生徒に自立して行動できる「主体性」を持たせることです。そして独立して行動するだけでなく、周囲への影響力を持つことも必要となります。

──今回 、特に高等部の教育について具体的にお話して頂けると伺っています。

 高等部では、IBディプロマ・プログラム(IBDP)コースに加え、生徒の興味・関心に合わせて学習カリキュラムを組むグローバル・リーダーシップ・ディプロマ(GLD)プログラムを提供しており、10年生のプログラム終了時に、IBDPまたはGLDのどちらかを選択することが可能です。

 特に10年生の生徒は、「自分は一体何者なのか、何に興味があるのか、才能は何か、バランスの取れたライフスタイルをどのように作るのか、自身にとって成功とは何か」など、アイデンティティーについて多くのことを学べる機会が設けられています。また、生徒が興味を持っている分野を特定し、それに基づいた研究プログラムを準備して探究サイクルを組む「学際的ユニット(Transdisciplinary Units / TDU)」も用意しています。

 その上で、アドバイザーが緊密にサポートすることで、1人ひとりの人間的な成長を重視した教育環境を整え、それぞれの興味や関心に沿った分野を探究しながら、自身が目指す進路実現に向けて、日々専門性の高いアカデミック・レベルの学習に取り組んでいます。数あるインターナショナル・スクールの中で、アオバが他校と異なるのは、企業などで就業体験するインターンシップ・プログラムや、世界の社起業家を在校生が支援し、奉仕活動や社会貢献の学びが得られるソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム(SEP)などのプロジェクトを通して、生徒それぞれのパッションが見つけられる教育環境も整えている点だと言えます。

 アオバでは、オンライン授業でもGLDを取得することができます。遠方のため通学できないなど、不安を抱えている生徒もいるかもしれませんし、何らかの理由で学校に通うのが難しい生徒は、現在、世界中にたくさんいると思います。特に新型コロナウイルスの影響でその状況が顕在化しました。生徒のニーズに対応するオンライン機能も、重要な側面だと私たちは考えています。

 また、進路相談サポートにも力を入れています。生徒が情熱を向けたい分野を見つけ、学校が支援し、生徒が努力した結果、在校生のIBDPスコアは、世界の平均点を越えました。他国の希望大学への進学を叶えた生徒も多くおります。自身のやりたいことができる大学に入学し、夢の実現に向けた一歩を踏み出している生徒が多くいることを私たちも誇らしく思います。

グループ・ワークを通して活発にディスカッションを行うことで国際色豊かな生徒たちに、更なる情熱が育まれる

──日本での進学を検討しているお子様を持つ保護者、インターナショナル・スクールに関心を持つ読者の方々にメッセージをお願いします。

 お子様が将来どんな人になりたいか、そして学校でどのような経験をして欲しいかを考えることが大切です。保護者の方々には、そういったことについてお子様と話し合うことをお勧めします。学校生活で何を得ているか、そして学校での経験から何を得て欲しいのかを考えましょう。アオバ生で優秀な大学に進学する生徒も多いですが、必ずしもハイレベルな大学に進学することが全てではありません。有名大学に入学することと卒業することは別のことだからです。

 アオバでは、大学への進学だけでなく、人生において成功するための準備を整えるサポートを行いますが、重要なのは、身体的及び精神的な健康と、自分自身を管理できるスキルが必要だということです。生徒にはそれを知ってもらいたいと考えています。私の経験を踏まえると、オーストラリアの学校制度によっては、日本の学校に戻るのは難しいかもしれませんが、インターナショナル・スクールを選択または検討する場合、それぞれの学校によって教育方針や運営方法はさまざまなので、お子様としっかりと話し合い、進学先を決めて欲しいと思います。

幼少期から未来を自分の手で切り開いていけるプレゼン力や思考力、発想力、マネージメント力など、さまざまなスキルが養える
幼初中等部には広々とした芝校庭を完備。スポーツやアート系の学びも充実し、児童・生徒の個性を伸ばせる教育環境
生徒1人ひとりの興味関心に沿った学びを体験。高等部SEPで堂々とプレゼンテーションを行うアオバの生徒たち



在学生の声

Sakuraさん(10年生)
インターンシップ・プログラム体験談(インターンシップ先:司法書士事務所)

 いろいろなオプションがある中で、インターンシップ先に司法書士事務所を選んだ理由は、事前の説明の中で、司法書士の仕事は弁護士などとのつながりがあると聞き、そういった職種に興味があったからです。

 職場で使われる日本語のレベルが高く難しかったので、かなりチャレンジングな学びでした。でも、グループの中で話し合いながら、司法書士の仕事を手伝い、分からないことがあれば、しっかり確認できる機会があったので良い経験になったと思います。実際に事務所がサポートしている企業例をケース・スタディーとし、どのように問題解決できるかを考え、司法書士事務所で働いている人と話し合うことで、実体験に基づいた学びを得ることができました。ケース・スタディを活用した学びを通して、お金の問題、誰が権利を持っているかなど、さまざまな視点で考える力が磨かれたと思います。

 社会に出て働くということがどういうことなのか、司法書士という仕事がどのようなものなのかなど、実際にその職場で働いている方々の姿を見て知ることができ、とても面白い経験ができました。インターンシップでは、コミュニケーションが重要で、自分より目上の人と話す機会が多く得られたことも良い経験になり、自分の成長につながったと感じます。

 この経験を通して、どの仕事でもコミュニケーションがとても大切だと実感しました。その点、アオバでは日頃から多くの授業でチーム・ワークが求められる学びがたくさんあり、この学びを続けて人との良好なコネクションを作る力を、今後も磨いていきたいと思いました。

Rayさん(11年生)
ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム(SEP)体験談

 幼いころから、困っている人を見掛けると助けたいという正義感のようなものがありました。身近な人を助けるだけでなく、世界中の人びとを助けることができたらすばらしいと考え、SEPはそういった世界の人を助けられる良い機会だと思い参加しました。

 SEPを通して支援を行っているパプアニューギニアの学校生活や環境について理解でき、彼らの国でどういう問題が起きているかを知り、アオバで学んだ知識やスキル、経験を使って、どのように彼らを支えることができるかを深く考え学ぶことができています。違う国同士でのコミュニケーションには、時差や生活環境、通信環境の違いなど、さまざまな障害が伴い調整が必要とされることを、今回のプロジェクトを通して改めて痛感し、柔軟性を養うことができました。

 また、生徒の保護者や学校コミュニティーを対象に、対面での募金活動を学校行事の際に行ったり、クラウドファンディングを立ち上げ一般の方々から募金をつのったり、東京都の中心部において警察から許可を得て街頭での募金活動に注力するなど、貴重な経験ができました。チームワークを通し、他のチーム・メンバーと助け合い協力して自分もチームの一員として役割を果たしながら物事を進めていける力が養われたと感じています。SEPでは、先生の指示に従うのではなく生徒主導で行わなくてはならないため、自主的に行動する力も培えたと思います。

 将来は教師になりたいと考えています。SEPで学んだことと将来の仕事が直接関係しないとしても、日常の中でSEPが行っている活動のように、困っている人を今後も助けていきたいです。

高等部ダミアン・レンチュール校長

 私はオーストラリアのゴールドコースト出身で、JETプログラムに参加して初めて教育現場で働き、日本の公立中学校やブルネイダルセラームのインターナショナル・スクールでの勤務経験に加え、オーストラリアの小学校で3年間、日本語を教えていたこともあります。他の国に滞在していた時期もありますが、日本に通算16年住み、20年間ずっと、IBプログラムがある学校で指導してきました。2022年8月からアオバの高等部の校長を務めています。従来の学校制度は、何らかの理由で生徒たちに自立ではなく依存を生み出してきましたが、生徒の主体性を育むには、多くの選択肢が必要です。アオバでは、多様なプログラムを用意し例えば、グローバル・リーダーシップ・ディプロマ・プログラムにおいては「柔軟性」と「即応性」に焦点を当てた構成で、教師が生徒をコントロールするのではなく、生徒が自身をコントロールできるよう指導し、サポートすることに注力しています。

アオバジャパン・インターナショナルスクール

●住所:目黒キャンパス(幼稚部/K2〜K5)東京都目黒区青葉台2-11-5、光が丘キャンパス(幼小中等部/K3〜G9)東京都練馬区光が丘7-5-1、文京キャンパス(高等部/G10〜G12)東京都文京区本駒込6-18-23
●Email : admissions@aobajapan.jp
●Web: www.aobajapan.jp

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