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気圧の谷が雨雲を伴い、大陸東半分覆う

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熱帯地域から大オーストラリア湾に伸びる帯

 大陸の熱帯地域海上から大陸南側の大オーストラリア湾にかけて気圧の谷が熱帯の湿った空気を南に運び、大陸中部から東部までの地域にしっかりと雨をもたらすと報道されている。

 11月3日付ABC放送が伝えた。

 この雨雲を伴う気圧の谷がゆっくりと東に移動しており、今週後半はオーストラリア東半分は雨模様と予報されている。

 また、激しい風雨も予報されているが、これまでの何週間かのような激しさにはならないと予想されている。

 この気圧の谷の影響を受けて雨が予想されるのは、SA州の大部分、NT、TAS、VICの各州とNSW州西部、QLD州西部などでWA州だけは雨の模様はない。

 11月3日夜、気象庁(BoM)は、VIC州中央部のカッスルメイン、セント・アーノード、ウィッチープルーフの他、コルダー・ハイウェイの一部区間などに局地的洪水警報を発令した。

 同日にはVIC州のレーク・ビュローク付近で47mmの降雨があった。また、NSW州政府のブロークン・ヒルとバークの間、マウント・ジャックでは午前9時からの降雨が30mmを記録している。

 NSW州西部とVIC州北西部では雷を伴う嵐の警報が発令されている。

 BoMのジャクソン・ブラウン主任気象学者は、「散発的な嵐が発生し、一部はかなりの激しさが予想されるが、この1か月間に見たようなスーパーセルの大暴れに比べれば2,3段階下ということになる」と語っている。

 また、「大陸を東に移動する気圧の谷は普段は乾燥した内陸地域に熱帯性のお湿りをもたらすことが予想される。大まかに言えば、内陸に行けば行くほど、破壊的な強風と大雨が見られることになる」と語っている。

 この気圧の谷が東に移動するにつれて、11月4日には東部諸州の中央部、東部に雨が予想されるが、5日にも残り雨がぱらつくと予報されている。

 この熱帯からの水分が気圧の谷に沿って南に下ってくるため、雨だけでなく、全体に湿度の高い状態が続くことになる。ブラウン主任気象学者は、「今後2週間ほどはどのような前線が通過しようと大雨を伴うことになる」と語っている。
■ソース
Storm-studded rain trough is bringing steady falls to central and eastern Australia

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