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狭い道路の路肩駐車に違反通告で住民猛反発

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NSW州中部海岸地域で州警察が違反取り消し

 NSW州中部海岸地域の住宅地で住民が歩道や芝生に車を乗り上げて駐車していたところ、熱心な警察官が何百件という数で違反通告切符を発行したが、地域住民が一斉に、「このあたりの車道は狭いから車道に駐車すると他の車が通れなくなる。自分の家の前に停めるのに切符を切られていてはたまらない」と抗議の声を挙げた。結局、NSW州警察が折れ、違反通告を取り消した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ウォイ・ウォイ、ウミナ地区はホークスベリー川河口と内海のブリスベン・ウォーターの間に突き出た半島で、2019年1月21日、ハイウェイ・パトロール警官が一人でその地域の住宅地の10本余りの道路に駐車中の車に片っ端から違反通告切符を切った。何百件という違反は、立て込んだ地区で車輪を歩道に乗り上げて駐車していたというものがほとんどだった。

 これに対して、住民は、「この地域の住宅地の道路は狭く、路肩も側溝部分もないので安全に車を停める余地はほとんど残されていない。どこにも駐車するところがない」と抗議している。

 住民はさらに問題を地元ゴスフォード選挙区選出のリースル・テスク州議会議員の事務所に持ち込んだ。テスク議員は、「2日以内に$263の罰金の違反通告で200件を超える住民の苦情が殺到した」と語っており、同議員は、この違反通告が不公平だとして住民を代表して訴えると約束し、州政府の警察相と財務相にかけあった。

 その結果、2月6日、NSW州警察が、「今回の駐車関係の違反と罰金の通告は一般公共の利益になることではない。いくつかの種類の違反があるが、州警察はこの問題が道路設計に根ざすものと認め、カウンシル、地元住民らと善処を協議する考えだ。ついては今回の罰金通告をすべて取り消す。また、協議が進められている間は警察も法の適用に際してこの問題を考慮する」と発表した。

 2018年12月28日、31日にサラトガとウェスト・ゴスフォードで同様の違反通告切符を受け取った住民も罰金を払わなくてよいことになった。

 住民の一人は、「違反切符を持って地元警察署に苦情を申し立てに行ったところ、地元警察官も驚いていた。地元警察官は地区住民の事情を知っているから違反切符を切ることはしないが、地域外の警察官が違反切符を何百件も発行したことで住民と警察の間にわだかまりができることになったと困っていた」と語っている。
■ソース
Parking fines issued by the hundreds on residential streets by NSW Police forces backflip

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