教えて!
不動産売買の常識
とっつきにくいイメージのある不動産の売買について不動産コンシェルジュのOrion Star Propertyのジャスミン・キム(Director of Sales)が初心者にも分かりやすく、実例を交えながら説明します。豪州では年々、物件価格が上昇しているため、レントを払い続けるか、物件を購入し資産を増やすか、今後のライフ・プランを考える良い機会となるでしょう。
不動産投資で資産を増殖させる秘訣
私は、毎月開催しているセミナーを通じて、オーストラリアの不動産情報を皆さんにお知らせしていますが、セミナーの内容の中で、私が実際どのように不動産投資をして資産増殖してきたかという話に皆さんが最も興味を持つことが分かります。
セミナー後、多くの方々からその「裏技」を聞かれますが、実はこの「裏技」はとても単純です。それは「底点」時に不動産を購入して「ピーク」時に売ること、「低価格」時に買って「高価格」時で売ることです。
まずは、不動産価格の「10年周期」に基づいて、住宅市場の「底点」と「ピーク」を見つける必要があります。現在のシドニー不動産価格はこの「底点」の時期で、不動産購入を考えているなら今がまさに最適な時期と言えるでしょう。
もう1つ私の「投資の実力を育てる秘訣」を申し上げますと、「復習ノート」を作成することです。頭で覚えておこうとするとすぐに忘れてしまうので、字で書いておくという単純な作業ですが、これはかなり効果があります。記録を残しておくと、次の不動産購入の際、参照ができ問題と改善点を見つけることができます。私の不動産投資の復習ノートは以下のような内容が記されています。
- その物件を取得するようになった経緯(専門家のアドバイスあるいは自分独自の判断など)
- 買収当時の市場の状況(供給は多かったか、不足していたか、下落期だったか、上昇期だったかなど)
- 取引不動産ディテール&ロケーションなど(次にまたこのロケーションで買いたいと思うかなど)
- テナントの特徴(テナントがその物件を選択した理由、交通、学校、仕事のいずれと関連があるか)
- 次の投資に適用してみると良いポイント(「次はこんなのをしてみたい」と思えること)
- 総評(不動産投資を続けたいかなど)
上記のように項目を定め、記録に残しておきます。直接ノートにペンで書いても、ブログに非公開で書き込んでも良いでしょう。大事なのは、記録する行為です。そうすることで復習できるからです。効果も良く、不動産投資実力の向上に役立ちます。
ジャスミン・キム
NSW州不動産業者免許所持。実践的な日本語不動産セミナーを開催することで定評のある、不動産コンサルティングのエキスパート。日本人2,000人以上を含む8,000人以上の顧客の不動産コンサルティングに携わる。「自分が納得できないものはお勧めしない」をモットーに常に消費者目線で、日々市場調査に余念がない努力家。