シドニー発祥のメキシコ料理ファストフード・チェーン
念願の新規株式上場(IPO)で「オーストラリア・ドリーム」をつかんだ――。シドニー発祥のメキシコ料理のファストフード・チェーン「グズマン・イ・ゴメズ」が20日、オーストラリア証券取引所(ASX)でIPOを果たした。
グズマン株は1株当たり22豪ドル(約2,325円)で売り出され、初日は36.33%高い30.00豪ドルで取引を終えた。ロイター通信によると、オーストラリア企業のIPO当日の値上がり幅としては2021年以来最大、過去5年間では3番目に大きい規模となった。
同社の時価総額は、IPO前の約22億豪ドルから約30億豪ドルに増えた。公共放送ABC(電子版)によると、この水準の時価総額を維持すれば、ASX上場上位200社の株価指標「S&P/ASX200」の構成銘柄となる。
グズマンは2006年、ニューヨーク出身のスティーブン・マークス共同最高経営責任者(CEO)が共同経営者とともにシドニーで創業。苦難の末、現在では国内185店舗、日本5店舗など合計210店舗に拡大した。本格的なタコスやブリトーなどが気軽に楽しめる。ファストフード店としては珍しく、コロナ・ビールやテキーラといったアルコールも提供していて、ちょっとしたバー感覚でも利用できる。今後約20年以内に世界1,000店舗以上の出店を目指している。
■ソース
GUZMAN Y GOMEZ LIMITED GYG(ASX)
Guzman Y Gomez surges 37% in hottest Australian IPO in three years(Reuters)