ただし、NSW州海岸地域は波浪高く危険も
9月6日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、シドニー地域ではこの1週間は春の訪れを思わせる温暖な晴天の日が続くと伝えている。一方で、NSW州の海岸線は3m規模の高波が打ち寄せるとして注意を呼びかけている。
気象庁(BoM)の気象学者、ガブリエル・ウッドハウス氏は、「今週はほとんど降水量は期待できないが、都市部では日毎に最高気温が徐々に昇っていくだろう」と予報している。
さらに、「土曜日はこの一週間で最も暖かい日になり、シドニー盆地一帯で摂氏26度から29度を記録すると予想される。その後は徐々に気象の変化が見られる。高気圧が非常にゆっくりと移動しており、晴天で暖められた空気がNSW州海岸部に移動するが、週末後には再び寒気が戻ってくるため、シドニーでは来週月曜日までには最高気温も摂氏20度未満になる。
ウッドハウス氏は、「寒冷前線が移動し、その寒冷前線の前に気温が上昇する、というのがこの時期の特徴だ。この温暖な気象条件はその後に来る春とは無関係で、例年よりも降水量の多い季節になる」としている。
NSW州内陸部ではすでに洪水警報も出されるなどしており、すでに湿りがちな条件になっており、むしろ乾燥気象の方が望ましいといえる。
さらに、「NSW州の海岸はかなりの波浪に見舞われ、9月6日午後には3mの波高も見られた。7日にはその波もやや穏やかになるが、8日には再び高い波浪が断続的に繰り返すと予測されている。また、タスマン海上空にある低気圧に伴う強風も次第に衰えを見せるが、その後には南氷洋からの寒冷な空気が前線となって東に移動してくる。
9月7日には、バイロン地域海岸からベイトマンズ地域海岸部までのNSW州海岸部ではかなり危険な波浪が打ち寄せるとの警報が出されている。そのため、磯釣り、ボート、水泳など海岸でのスポーツなどは充分に警戒するよう呼びかけが出されている。
ウッドハウス氏はさらに、「9月8日には波浪は2mから3mほどの高さになるが、波浪警報はジャービス・ベイからバイロン・ベイまでの海岸部に注意が促されている。
■ソース
Sunny week ahead for Sydneysiders, hazardous surf along the NSW coast