ニューカッスルからQLD南西部まで嵐の帯
錯綜した低気圧の前線と長い気圧の谷が、10月28日から29日にかけてSA、VIC、TAS3州に雹と激しい雷雨をもたらし、大きな被害を与えたが、その後NSW州を横断しており、今後NSW州北部とQLD州南部に激しい雷雨をもたらすと予報されている。
10月29日付ABC放送(電子版)が伝えた。
今後、NSW州のニューカッスルからQLD州中南部チャールズビルにかけて、帯状の嵐が猛威を振るうと予想される。
気象庁(BoM)のジャクソン・ブラウン主任予報官は、「金曜日にはかなりの被害をもたらすおそれのある嵐の帯の本体がニューカッスルからチャールビルまで伸びる。その他にもダーウィンまで伸びる激しい嵐も発生する可能性がある」と予報している。
29日午後には、BoMがQLD州南部の中西部、チャネル・カントリー、マラノア、ワレゴ地区などに強風、大型の雹、大雨を伴う激しい雷雨の警報を発令している。
NSW州の北西斜面地域と北西平野部、中北部海岸地域、ハンター地域、北部高原地帯など州北東部の広い地域にも同じ警報が出されている。
ブラウン主任予報官は、「この気象現象のもっとも動きの派手な部分は、激しい雷雨警報であり、まるでモグラ叩きのようにあっちこっちと飛び出してくる。このような嵐が発生したかと思うとすぐに消える、それに合わせて警報を出したり解除したりしなければならない」と語っている。
28日にSA州に大粒の雹を降らせた寒冷前線はその後さらに勢力を増し、大陸南東部にさらに嵐をもたらした。TAS州では大雨による洪水が各所で発生し、29日夜から30日にかけて雨、雹、みぞれが予報されており、今後も河川などの水位の上昇が続くと予想されている。
ブラウン予報官は、「週末にはNTのタナミ砂漠にも豪雨が予想され、以前の大雨で破損した道路がさらに破壊される可能性もある」と語っている。
■ソース
BoM issues more storm warnings as severe weather band stretches from Newcastle to Charleville