北東1,000kmの沖合でカテゴリー3に成長
気象庁(BoM)は、熱帯性サイクロン・オーマがブリスベンの北東1,120km、ニューカレドニア沖合にあり、カテゴリー3に成長しており、針路を南東に向けて移動中でQLD州南部海岸に接近する可能性があると予報した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
当初、オーマは針路を南東に取り、ニュージーランドに向かうかと思われたが2月19日夜には針路を変更し、南西に向けて移動し始めた。
サム・キャンベル予報官は、2月20日午後には「サイクロン・ウォッチ」が発令され、21日には強風が強まる見込みで、「今後、QLD州南部の海岸に向けて西進する見込みがますます強まっている。ただし、大陸海岸に近づく頃にはカテゴリー3から弱まっていることが予想される」と語っている。
ただし、どのあたりに近づくかはまだ明確ではなく、セント・ローレンスのどこか南で、ロックハンプトン付近からブリスベンにかけての海岸のどこかと考えられる。ただし、あくまでも海岸線に近づくことが予想されるだけで上陸するかどうかはまだ分からず、上陸の可能性があるとしか言えないと予報している。
また、潮位も大潮と重なり、今年の最高潮位をさらに50cmほど超えると見られている。そのため、ゴールド・コーストのライフガードは波浪が高まればビーチを閉鎖することになっている。
ゴールド・コーストのビーチでは一部のフェンスが取り除かれ、また市役所は土木機械を用意し、波浪でさらわれる砂浜の補修を行うことになっている。
サンシャイン・コーストでは漁船が一斉に港に帰っており、一部の大型マグロ漁船、トロール漁船だけが操業を続けているが、台風の進路を監視し、いつでも帰港する態勢になっている。
■ソース
Tropical Cyclone Oma could cross the southern Queensland coast, BOM says