世界的不況不安が拡大
世界的不況への不安が拡大しており、豪証券市場ASXでオーストラリア株が8月以来最悪の急落になった。
ASX 200の企業の90%で株価が下落しており、一部の金鉱企業が値上がりしているのが目立った。また、アメリカが予想を超えた失業率、製造業データの悪化を発表しており、外国市場は大きく売りに傾いている。
また、米経済も、ドナルド・トランプ大統領がかき立てた貿易戦争が手伝い、鈍化の傾向を見せ始めている。
10月3日、一時2.4%の損失を出したASX 200はやや持ち直し、2.2%下落の6,493ポイントで終わった。ただし、前日にも1.5%の下落を見ており、2日間で3.7%の下落を記録している。
また、金額では2日間の立ち会いで豪株式市場は740億ドルの価格下落を記録している。
豪ドルは過去10年間でもっとも低い67.1米セントになっている。
株式仲買人のマーカス・パドリー氏は、債券市場でも、2018年10月と同じ急落、緩い回復、急落、緩い回復を繰り返しており、この数週間、私達がもっとも怖れている世界不況の証拠が次第に膨れあがってきている。10月4日のアメリカの主要雇用統計を見るまで大胆なことは言えないが、雇用統計が明るいものとは思っていない」と語っている。
業種別に見ると、エネルギーがマイナス2.9%、マテリアルがマイナス2.7%、通信がマイナス2.5%などが最悪の実績で、四大銀行もマイナス2.4%からマイナス3.5%となっている。また、鉱業もBHP、リオ・ティント、フォーテスキュー・メタルズがそれぞれマイナス3.2%からマイナス4.2%などとなっている。エネルギーも大きく下げており、オリジン・エナジー、サントス、ウッドサイド・ペトローリアムがそれぞれマイナス2.9%からマイナス4.1%となっている。
■ソース
ASX tumbles $74b in two days over global recession fears