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NSW州全域、干天の慈雨も束の間

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西部の旱魃地帯は再び旱魃に

 週末の雷雨でNSW州北西部バークの町では90mmの雨量を記録した。この町は完全に干上がる一歩手前だったが、気象庁(BoM)は、バーク付近を流れるワレゴ川に洪水警報を発令した。

 しかし、州西部の旱魃地帯に当分雨の降る見通しはないと予報されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 BoMのジョーダン・ノタラ予報官は、「11月5日午後から6日にかけて、シドニー都市圏の一部には再び雷雨が訪れると予想されるが、NSW州北部には一滴も降らない見込み」と予報している。

 ノタラ予報官は、「5日午後にはシドニー地域で雲が発達、西部では激しい風雨も予想される。その後、風雨は海岸方面に移動する見込み。さらに6日には風向が南に変わり、シドニー都市圏で雨を降らす確率が高いが、それも沿岸部に限定される可能性が高い。また、わずかに州南部内陸地帯でも雨が降る可能性がわずかにあるが、局地的に降ったり降らなかったりすることが考えられる」と語っている。

 さらに、「3日に大雨をもたらした前線はすでにタスマン海に移動したため、残念ながら州北部には一滴も降らない」と語っている。

 週末のNSW州各地の雨はたまたま北から南下してきた熱帯性低気圧が北の水分を運んできたことと、南氷洋から北上してきた低気圧がNSW州上空で接触するという珍しい現象が起きたためで、その結果、不安定な気象条件で雷雨が発生し、しかも前線の移動がかなりゆっくりしていたため大量の雨になった。

 今後一週間には同じ現象は繰り返さないが、11月8日頃には州南部内陸部を前線が通過するため、州南部にわずかに雨が降ることも考えられる。

 一方、シドニー地域はほぼ晴天続きだが、9日にわずかに降る可能性もある。
■ソース
Dry weather set to return after thunderstorms bring temporary relief

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