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ブッシュファイアの煙でシドニー大気質悪化患者出る

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11月20日以降も煙の健康障害予想

 11月19日のシドニー地域は一日中周辺のブッシュファイアの煙が立ちこめ、視界も悪化。呼吸器系の症状で50人が治療を受けなければならなくなった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 同日、保健局はシドニー人口稠密地域の大気質悪化で呼吸器系患者には症状悪化が起きると警報を発令し、午前6時以降、救急隊が出動し、喘息などの応急処置をする件数だけでも50件を超えた。

 NSW州救急隊では、「肉眼で大気の状態が好転したように見えたり、空気の焦げ臭さが薄れても、大気中の極微粒子は数日は大気中に漂うことが考えられるため、引き続き十分な警戒が必要」と発表している。

 また、咳が止まらない、ゼイゼイとあえぐ、胸苦しい、息が浅く、速くなるなどの症状が出た場合、ためらわずに救急隊に通報するように呼びかけ、「このような症状は生命に危険もあり得るため、軽く考えてはいけない。自分自身でもまた近親者でも互いに十分に気をつけ、できる限り屋内で過ごすこと、また治療薬を身近に置いておくこと」などを勧めている。

 この日のシドニー地域の煙はシドニー都市圏西部リッチモンドの北西40km、ウォレミ、イェンゴ両国立公園のゴスパーズ・マウンテンのブッシュファイアから出ているもので、パティ・ロードのコロ・ハイツなどは危険状態にある。

 また、シドニー都市圏の大気の微粒子レベルは500を超えているところもある。全国的な大気質標準は100、良好な大気質は66未満とされている。この微粒子は肺胞に到達する細かさで、レベルが200を超えると「有害」とされる。シドニー都市圏で大気汚染が最悪になっているのはラウズ・ヒルとプロスペクト両地区。

 シドニー市の東部や南西部でも大気汚染が「不良」ないしは「有害」に達しているところがあり、気象庁(BoM)では、「18日以来、逆転層が発生し、都市圏で温かい空気が冷たい空気の上に停滞し、煙を都市圏上空に閉じ込めていた」と発表している。
■ソース
Smoke chokes Sydney as more than 50 people treated for breathing-related incidents

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